韓国アイドルが替え歌で「反日」行為!? K-POP界の政治意識のレベルとは
とある韓国のガールズグループが「反日」行為をしたとして注目されている。
渦中のアイドルグループは「GFRIEND」。そのメンバーが替え歌で「トクト ヌン ウリ タンタンタン」と歌ったという。翻訳すると「独島(竹島の韓国呼称)は我が領土(土地)、領土、領土」となる。
自分たちの新曲『FINGERTIP』のサビ部分をもじったらしい。動画を確認してみるとメンバーのオムジが笑顔で歌っていることがわかる。その後、ソウォンも一緒になって歌っていた。悪気はまったくなさそうだ。
GFRIENDは、韓国では「ヨジャチング(女友達)」と呼ばれる人気グループだ。韓国のガールズグループはこぞって毎年夏、セクシーな衣装に身を包んで新曲を発表する“K-POP夏のガールズ大戦”を繰り広げる。昨年の夏の大戦で圧倒的な強さを見せたのがGFRIENDだった。
実は昨年、GFRIENDを取材したことがある。
非難の的となっているオムジは、「乃木坂46の『ガールズルール』が好きでミュージックビデオをよく見ます」と答えるなど、日本のアイドルにも詳しい一面も見せていた。その天真爛漫な姿からファンも多いし、好感も持っていた。
(参考記事:話題の美少女アイドルGFRIEND(=ヨジャチング)がインタビューに応じてくれた!)
断っておくが彼女たちが「反日思想」に凝り固まった人たちなのかといえば、決してそうではない。今回のGFRIENDに限らず、韓国アイドルたちはたびたび“反日アイドル”という指摘を受けてきた。
例えば、少女時代はとあるリハーサルで『独島は我が領土』という歌を歌ったとされている。これだけ聞けば反日的と思うかもしれないが、少女時代のティファニーは昨年夏、自身のインスタグラムに旭日旗模様のスタンプ入りの写真を投稿して、大バッシングを受けている。
彼女は一時、韓国では「親日」といった評価を下されているのだ。ティファニーに限らず、過去には、BIGBANGのT.O.PやBEASTのチャン・ヒョンスン、Girl's Dayのヘリなどが旭日旗模様の服を着て、バッシングを受けた。
(参考記事:少女時代に親日派のレッテルが… 実は旭日旗にオープンすぎる韓国アイドルたち)
つまるところ、それほど政治的な問題に意識を向けずに行動し、今回のような騒動を引き起こしているのだ。
一方で、しっかりと自身の考えを持っている芸能人もいる。韓国ドラマ『太陽の末裔』に出演していた女優ソン・ヘギョだ。
彼女は昨年、三菱自動車の中国CMに出演してほしいとオファーを受けたという。しかし、歴史的背景などを理由にキッパリ断ったそうだ。
(参考記事:三菱自動車の中国CMオファーを拒否!! ソン・ヘギョが“愛国女優”に)
それに比べると、今回のGFRIENDの替え歌騒動は、何か深い政治的な思惑や意図があったとはまったく思えない。替え歌を歌っているメンバーの表情も無邪気そのものだ。
昨今の日韓関係の複雑さが背景にあるのかもしれないが、過剰に反応する問題ではないように考えられる。今後の動向を見守りたい。