【ミエロニィとは?】松屋「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」食べて調べてみた
松屋が、2024年4月23日より発売した「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」を食べてみました。「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」は、松屋がポーランド料理を松屋風にアレンジしたものです。
松屋では直近だけでも、ジョージアの「シュクメルリ」、アルゼンチンの「チミチュリソースハンバーグ」(店舗限定)、マレーシアの「ルンダン」、ペルーの「ロモサルタード」など、立て続けに展開している海外発祥の料理を食べています。
全国展開する飲食チェーンの常として、限定商品を発売するにも量の確保が一大事になります。それゆえに、既存の定番商品や食材をベースに、新規商品を開発することになります。
となると、あくまでも提供される料理は“松屋風”ということで、現地で食べられているものとはけっこう違う、ということもあるように思います。現地で食べたことがある人からすると、「そういう料理ではない」と思うこともあるかもしれません。
今回の「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」も、ポーランドではどういう料理なのだろうと調べてみたところ、ソースのかかっていない、それこそハンバーグのような料理でした。
表記としては「mielony」で、正しくは「Kotlet Mielony」と呼ばれる料理のようで、Mielonyは「みじん切り」Kotletは「カツ」で、そもそもはメンチカツのような料理だそうです。ミートボールのようだと解説しているものもありました。
つまり、料理としては素のハンバーグが、むしろ「ミエロニィ(mielony)」に近いかもしれません。
話は変わりますが、もともと今回のポーランド料理の開発に関しては、ポーランド大使館からの提案があったそうです。開発にもポーランド大使館の職員が協力しています。
もともと別の商品名があったそうで、恐らく松屋としても「ソースのかかった料理はミエロニィとはちょっと違うかも‥‥」と考えていたのではないでしょうか。
しかし、商品名としてポーランド大使館から「ミエロニィハンバーグ」が提案され、それが採用されることになりました。
これはもう勝手な解釈ですが、そもそも「ミエロニィ」は家庭料理であり、それをハンバーグ風にして、さらにソースをかけて食べている家庭だって存在しないとは言えないはず、だからこれも「ミエロニィ」で良いのだ! とポーランド大使館では考えたのではないでしょうか。
結果的に、ポーランド料理としての「ミエロニィ」の名は、日本全国に知られることになったわけでして、「ポーランドの食文化を日本で広めたい」というポーランド大使館の願いも、叶ったと言えるのではないでしょうか。
願わくば、もう一歩進んで、実は「ミエロニィ」はメンチカツやミートボールのような料理らしい、というところまで調べる人が増えると良いな、と思います。
強引に話を戻しますが、あくまでも海外発祥の料理の展開は“松屋風”ということにならざるを得ないわけですが、料理が採用された国にとっては、ものすごく宣伝効果があると思います。
私自身が、アルゼンチンのチミチュリソースとか、ペルーのロモサルタードとか、覚えてしまいましたからね。機会があれば、本場の料理も食べてみたいくらいです。
ということで、松屋の“世界を食べるシリーズ”は、今後もどんな国の、どんな料理が登場するのか楽しみにしています。
「ポーランド風ミエロニィハンバーグ」は懐かしさの感じられるソースで、とても美味しく食べられました。さすが松屋の商品開発力だと思いました。
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