山火事で避難したハリウッド大物セレブ、連れて行けなかった愛猫と無事再会
毎年この時期にカリフォルニアの住人を恐れさせるのが、山火事。暖かく、空気が乾燥していて、燃えやすい植物があるところに強い風が吹くという要素が重なる状況では、火がつくとたちまち広がってしまう。
今週も、“フランクリン・ファイア”と名付けられた山火事が、ハリウッドセレブの多くが住む海辺の高級住宅街マリブを襲った。あっというまに炎が広がる中、愛する家を後にして避難した大勢の住人のひとりが、ディック・ヴァン・ダイク。「バイ・バイ・バーディ」「メリー・ポピンズ」「チキ・チキ・バン・バン」「ナイト ミュージアム」などの映画やブロードウェイ劇、自らのテレビ番組「The Dick Van Dyke Show」に出演し、トニー賞、エミー賞など数多くの賞に輝く大ベテランだ。
3人のご近所さんに助けられ、妻アーリーンと一緒に避難したが、ペットの1匹、猫のボボが逃げてしまった。その直後、ヴァン・ダイクは、「猫が無事であることを祈っています。私たちのコミュニティがこのひどい火事を生き延びられることを」とフェイスブックに投稿。ペットを飼う人にとっては想像するだけでも辛い状況で、この投稿には「あなたと猫ちゃんのために心からお祈りします」など、3,000以上のコメントが寄せられた。
幸いにも、西海岸時間12日、ヴァン・ダイクは再会できたことをフェイスブックで報告。
「今朝自宅に戻ると、すぐにボボを発見しました。ボボがいなくなったことに対して世間から強い関心が寄せられたので、保健所もお手伝いに来てくれたのですが、ありがたいことにすぐすぐ見つかりました。ケガもありませんでした」と、ヴァン・ダイク。家に到着して2分以内に見つかり、姿より先に声が聞こえたとも付け加えている。彼の自宅が火事の被害を免れたのも、嬉しいニュースだ。火事はまだ続いており、人も動物も家も大丈夫だったという話を聞くと、少しでも心が救われる。
今回の山火事では、ミラ・ソルヴィーノ、シェール、ジェーン・シーモアも避難した。シェールはまだ自宅に戻っていない様子。一方、やはりマリブに住むマーク・ハミルは、「家を出ることが許されずロックダウン状態にある」とソーシャルメディアで報告している。ほかに、このエリアにはビヨンセとJay-Z夫妻、レディ・ガガ、ジュリア・ロバーツも家を所有するが、彼らの置かれた状況はわからない。
2018年の山火事では、ジェラルド・バトラー、マイリー・サイラス、ニール・ヤングらが家を失っている。バトラーの場合は家の全部が焼かれたわけではなかったが、「焼け跡で残っていたのは、粘土でできた置き物の顔の部分だけ。友人が南アフリカを訪ねたお土産としてくれたものだ。全部が灰色の中に、赤と青のその顔が笑っていて、不気味だった」と、2019年の筆者とのインタビューで、その時を振り返っていた。ヤングは1978年のマリブの山火事でも家を失っており、これは2回目。シェールとレディ・ガガは、この時も家を出て避難し、不安な日々を過ごしている。
2018年の火事の折り、ヤングは地球温暖化のせいだと主張していた。実際、自然災害は世界中で増えている。人間のせいで動物を悲しい目に遭わせないためにも、本気でこの問題に取り組むことが必要だ。