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【厚木市】船子にある246号線のちょこっとトンネルは古墳を守るためだった!

その写真が趣味の主婦ライター(厚木市)

こんにちは、厚木市民になって20年のそのです。普段、何気に通っている船子にある246号線上の短いトンネルのことを特に気に留めることもなく過ごしてきましたが、先月『登山古墳史跡公園』の取材をしたことをきっかけに、実はあのトンネルが『地頭山古墳(じとうやまこふん)と呼ばれる古墳を守るためのものだったということを知りました。

これがそのトンネル。正式名称は『地頭山洞門』。トンネルではなく洞門でした。

古墳は1977年の246号バイパス工事の際に偶然発見されたそうです。その時発見されなければ、今ごろ古墳は削られ、洞門もなく普通の道路だったんですね・・・。見つけた人スゴいです。

『地頭山古墳(じとうやまこふん)』

そして洞門が守っている古墳は、県内では円墳が多い中、珍しいといわれる前方後円墳

ココが入口。

5世紀前半の古墳時代に築造されたものらしく、
〈前方部〉幅24m、高さ4m
〈後円部〉径30m、高さ6m
全長は70mとのことです。

こちら(246号側)が前方部。

日当たりもいいようで草もけっこう生えていました。

いっぽう、後円部は少し薄暗く草もあまり生えていません。今の時期、涼しい後円部は心地よく感じました。

後円部は、高さ6mというだけあって、こんもりと盛り上がっています。

後円部から前方部を見るとこんなかんじ。古墳の上に直接立つことができるのもいいですね。

外周を回ってみると

古墳自体は柵で守られていて、周りに遊歩道が設置されています。

厚木市教育委員会の案内板があり、こう書かれています。

地頭山古墳
この古墳は、江戸時代から地頭山と言われ、この地方では最大の前方後円墳で、五世紀前半に築造されたものと推定されています。
前方後円墳は、相模川左岸には海老名市のひょうたん山古墳や寒川町の大神塚古墳などがありますが、市内ではただ一つのものです。
規模は、全長約70メートル、前方部の幅 は約24メートル、高さ約4メートル、後円部の直径は約30メートル、高さ約6メートルで、県内にあるものの中では三~四位の大きさを誇っています。

  平成二年三月   厚木市教育委員会

平成二年当時は「市内でただ一つの前方後円墳」と書かれていますが、このあと『愛甲大塚古墳』や『ホウダイヤマ1号墳』などの前方後円墳も見つかっているようです。

こちらは前方部。

上から見ると、なかなか良い眺めです。

遊歩道の端まで行くと階段がありました。小田急線路側からも来ることができるようです。

「古墳を守りたい」という当時の人々の思いによってできた『地頭山洞門』。そのことを知ってからは、ここを通るたびに古墳もさることながら、洞門につい意識が向きます。

40年以上ここで古墳を支えてきた洞門。この先もずっと縁の下の力持ちとなって古墳を支え続けていくのでしょうね。

写真が趣味の主婦ライター(厚木市)

主に、車で行ける郊外のカフェや穴場スポットを巡っています。もっぱらスマホ撮影ですが写真を撮ることが好きです。写真を通して、お店やその場所の持つ個性を表現できればと思っています。

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