【厚木市】一度は行ってみたい厚木で唯一の埴輪が出土した古墳『登山古墳史跡公園』
先日、あつぎ郷土博物館を取材した際、厚木には有数の珍しい古墳群があり世界的にも価値の高いたくさんの出土品があることを知って、気になっていた『登山古墳史跡公園(どうやまこふんしせきこうえん)』に行ってきました。
そこは尼寺原台地の北側、東京工芸大学近くの飯山の小高い住宅街の中にありました。
場所
県道63号を愛名方面から及川方面に向かい「ローソン東京工芸大前店」、「厚木資源再生センター」の次の信号を過ぎてからすぐ斜め左方向に入ります。
すると、またすぐ道が二股に別れるので左方向へ。
坂を登ると住宅街です。あとはスマホの地図アプリのナビに従い進むと、住宅街が途切れたところに入り口がありました。厚木市登山古墳史跡公園と書いてあります。
※ 駐車場はありません。道幅も狭いので車の駐停車もできそうにありません。
公園はこの辺りで一番高い場所のようです。
登山古墳史跡公園
入ってすぐに登山2号墳があります。
いま現存する古墳は2号から5号までですが、発掘調査の結果、埋葬したと思われる施設は河原石が積み上げられているのみで、副葬品の出土はほぼなかったそうです。そのため古墳が造られた時期がはっきりとしないが、おそらく5世紀ごろに4号墳が最初に造られ、3号墳、2号墳、5号墳の順に6〜7世紀ごろに造られたと推定されるとのことです。
どれくらい住宅街に密接しているかがわかりやすい写真だと思います。本当にすぐ隣が住宅です。こちらは登山5号墳。一番新しい古墳ですね。
ここが登山3号墳。
登山古墳はすべて盛土の平面が円形をなす円墳で、古墳時代後期に多く造られたようです。
5世紀頃、最初に造られたとみられる登山4号墳。
6世紀前半に築造されたとされる1号墳は開発によって消滅したそうですが、昭和42年に行われた発掘調査でたくさんの埴輪が出土し、県の重要文化財・考古資料に指定されているとのことです。一部はあつぎ郷土博物館で展示されています。
あつぎ郷土博物館
登山古墳1号墳から出土された埴輪。
登山古墳は、世界的にも価値の高いたくさんの出土品があるようです。そのなかでも家形埴輪は特に珍しいそうです。
悠久の時を経て
ビヨウヤナギがきれいに咲いていました。花言葉は「気高さ」。
残念ながら1号墳は消滅したようですが、ここに立つと、古の人々の弔いの心が今も尚この高台に宿る気がしました。なかなか行きづらい場所ではありますが、一度、郷土の歴史にふれてみてはいかがでしょうか。
登山古墳史跡公園(どうやまこふんしせきこうえん)
住所:厚木市飯山字西登山1616番ほか 地図
開園日:
4月1日~9月30日(午前8時30分~午後6時)
10月1日~3月31日(午前8時30分~午後5時)
バス:本厚木駅北口2番乗り場「東京工芸大学行」、終点下車、徒歩約6分。
駐車場:無し
厚木市ホームページ
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