地震から自宅や家財を守る方法 被災した際に保険請求を上手にするコツは?
6月18日に大阪府北部を震源とする大きな地震が起こりました。近畿地方で発生した地震により被災された皆さま、ならびにそのご家族の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。今回は被災時の保険請求に役立つ方法と地震保険に加入する方法をお伝えします。
証拠写真をできればしっかりと撮る
保険金を受け取るためには、被害の状況を保険会社に伝え、「損害調査」と呼ばれる審査を受けます。
災害に遭った場合、可能な限り被害の証拠を写真撮影などで残しておくと損害額の査定をスムーズに行うことができます。ただ、片付けや修復をしなければ危険であったり、防犯上の問題があったりする場合は、片付けても問題がないそうです。その際も可能な限り証拠写真を取ったり、修復のために行ったレシートなどを残しておくとよいでしょう。
写真を撮るときには、「被害を受けた建物や家財の全体(建物の場合は建物の全景写真)」や「損傷箇所が確認できるところ」の全体像とポイント写真両方があると効果的なようです。また、保険証券が手元になくても、保険金の支払いに支障はないそうです。
<どこの保険に加入しているか分からない場合>
災害救助法が適用された地域で、加入保険会社が分からない場合は、日本損害保険協会の「自然災害損保契約照会センター」で確認できます。
電話番号:0570-001830(ナビダイヤル:通話料有料)
受付時間:午前9時15分~午後5時(土・日・祝日および12月30日~1月4日を除く)
内閣府によると、6月18日現在、大阪府の12市1町に災害救助法が適用されることが決まっています。
これから地震保険に加入したいという場合は大阪地震で被害がない場合、加入時点で損害は生じていなければ加入することができます。大阪地震で被災している場合は、保険会社が現物確認をした上で加入をすることが可能です。すでに損害が発生している場合、その損害部分についてはこれから加入する火災保険、地震保険の対象にはなりません。
地震保険とは地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失による損害を保証する保険です。火災保険だけではこれらの損害は補償されません。地震保険に入る場合は火災保険とセットで加入することになります。
保険金額は火災保険の30〜50%で設定し、建物5000万円、家財1000万円が上限です。保険金は損害程度の分類(全損、大半損、小半損、一部損など)に応じて支払われることになります。
参考資料:損保ジャパン日本興亜 (大阪地震)地震保険ニュース