フリーランス・小規模事業者にも職域接種を 全国8か所で協会呼びかけ
プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会は、今月15日に、フリーランス・小規模事業者及びその家族のための新型コロナワクチン職域接種の実現に向けて、全国8エリアで接種希望者の登録受付を開始した。
フリーランスに限らず、飲食店やライブハウス、フィットネスジム、観光業など、小規模事業の経営者及びその従業員も広く対象とする。
会場設置候補エリアは、東京都、大阪市、名古屋市、福岡市、仙台市、札幌市、広島市、長野市の全国8か所。
職域接種では1会場につき1000人以上の接種を行う必要があるため、まずは接種希望者の登録受付を行い、接種希望人数が1000人に達したエリアから順次、厚労省へ職域接種を申請する予定だ。ワクチン確保後、接種の本予約は改めて行う。
東京は既に1000人の見込みに達し、17日に厚労省へ申請を行った。UberやWolt、ココナラ、Warisなど、同協会の賛助企業を中心としたスキルシェアのサービスからも案内が行われている。
ワクチン接種は通常営業再開の生命線
「フリーランス白書2021」の調査によると、新型コロナウイルス感染症の拡大により、2020年度の事業収益が前年比で減収となると回答したフリーランスは、55.0%で、そのうち前年度比4~10割減収した人が32.7%に上った。
特に、フィットネスインストラクター、アーティスト、通訳・翻訳、研修講師、飲食業、観光業、広告・メディア業、フードデリバリー配達員、ベビーシッター、ハウスキーパーなど、対面での接客やパフォーマンスを行う職種のフリーランスは、コロナ禍で通常営業ができない、もしくは不安を抱えながら働いている状態にあるため、一刻も早いワクチン接種が望まれている。
そこで、同協会は、フリーランス・小規模事業者であれば、同協会の既存会員に限らず、広く接種希望登録を受け付けることとした。但し、厚労省の職域接種要件で、実施団体が個人情報を管理する必要があることから、接種希望登録受付にあたり、なりすまし防止のため同協会への会員登録(一般/無料いずれも可)を通じた本人確認を実施する。
フリーランス協会 職域接種の概要
以下はフリーランス協会の接種希望登録呼びかけページからの抜粋である。
・対象者:フリーランス協会の一般会員、無料会員、及びその家族・パートナーで18歳以上の方
※但し、確保できるワクチン本数に限りがある場合は、一般会員とその家族・パートナー、そして事前に接種希望登録をしていただいた方への接種を優先させて頂きます。
※ご家族・パートナーは、住居(住民票)を共にしている方に限ります。
・接種会場設置場所(予定):東京都内、大阪市内、名古屋市内、福岡市内、仙台市内、札幌市内、広島市内、長野市内
※接種希望者が1000人を超えた地域から順次、職域申請を行います。ご家族は同一会場での接種をお願いします。
・日程:未定
※1回目と2回目で4週間空けて、2回接種します。ワクチンの供給が出来次第ご案内しますが、1回目の接種日は最短でも7月6日(火)以降になります。
・使用するワクチン:モデルナ社製ワクチン
・自己負担費用:無料
※接種後に自治体から送られてくる接種券をフリーランス協会に必ず提出いただくことが条件です。
・接種希望登録方法:会員用マイページ内「接種希望調査フォーム」からご登録
https://blog.freelance-jp.org/20210615-12683/
・第一次接種希望登録締切:6月21日(月)10:00
・注意事項
※接種希望人数が1000人に達したエリアから順次、職域接種申請を行いますが、現時点でワクチン確保が確約できるものではありません。そのため、接種希望調査フォームにご登録いただいたからといってワクチン接種の義務が生じるわけではないとともに、まだ不確定要素も多く、接種いただけない可能性があることも予めご了承ください。
※当協会の本人確認はTRUSTDOCKという信頼性の高いeKYCサービスを利用しています。アップロード頂く本人確認書類はセキュアに管理されておりますのでご安心ください。
※新型コロナワクチンの職域接種の仕組みについてはこちらをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_shokuiki.html
東京以外のエリアでは、1000人の希望者登録にはまだかなりの余裕がある。
一つでも多くのエリアで1000人の希望者が集まり、切実に必要としている人にとって、早期のワクチン確保が実現するように願っている。