猛暑のさなか、北海道は台風4号から姿を変える危険な低気圧に警戒を
台風4号は今後温帯低気圧として再発達
今年初めて日本列島(沖縄)に接近した台風4号は、上海付近を北上し、さらに衰弱しながら黄海を北上しています。
今後は朝鮮半島の北部を通過し、あす6日(木)には日本海で温帯低気圧に変わる見込みです。と言ってもここで終わるわけではありません。
中心付近の気圧に注目すると、現在は1000hPaですが、温帯低気圧に変わると予想されているあす6日(木)15時には996hPaと気圧が下がり始めているのが分かります。
つまり台風は北からの冷たい空気と衝突し、台風の構造は崩れるものの、今度は冷気と暖気の衝突による温帯低気圧へと姿を変え、再発達をしようとしているのです。
危険な低気圧に姿を変え、北海道に接近へ
台風から変わった温帯低気圧はその後更に発達し、7日(金)午前9時には北海道に接近しつつ988hPaまで気圧が下がる予想です。
まさに台風から変わった低気圧が再発達する典型的なパターンとなり、もともと熱帯の湿った非常に暖かな空気を持っていることから、冷気と衝突することで雨雲が発達し極端な大雨に見舞われたり、台風並みの暴風に見舞われたりすることがあり、再発達をして接近する低気圧はかなり危険度の高い低気圧とも言うことが出来るでしょう。
北海道は暴風や大雨、高波などに警戒を
コンピュータによる風や雨の予想をみると、7日(金)の正午には台風のような平均20メートル以上の強風あるいは暴風の領域を持った危険な低気圧が北海道の北部へ近付こうとしています。
低気圧が接近するとともに、北海道は横殴りの雨を伴った荒天(あるいは大荒れ)となる所も多くなるでしょう。
すでに北海道には気象庁から大雨と雷及び突風に関する情報が出され、警戒が呼びかけられていますが、予想される総雨量は多い所で200ミリ以上に達するおそれがあります。
これは北海道としてはかなりの大雨となりますので、暴風や高波なども含めて、今後の最新情報にくれぐれもご注意下さい。