創業昭和29年（1954年）創業の「釜玄 ラーメン専門店 竹の家」

八王子駅北口からユーロード西放射線通りを歩いて来ると、5分ほどで着く老舗のラーメン屋さんです。

刻み玉ねぎがのった八王子ラーメンが全国的に有名ですが、この竹の家のラーメンこそ「八王子のラーメン」と言う方も多い、古くからの人気店です。

還暦を過ぎた方でも子供の頃、デパートに行った帰りに親に連れられてこのラーメンを食べた思い出を持つ人がたくさんいる、八王子市民のソウルフードです。

竹の家の麺は上の写真の「オートボイル式」の機械で茹で上げられます。籠に麺を入れると熱湯の中を１周してくぐり抜け、ちょうど良い茹で具合で湯から引き揚げてくれるマシンです。

お客さんは店内に入るとまずメニューを見て、入り口に立つお店の方に料金を払います。すると小さなプラスチックの食券をもらえるので、それを持って好きな席に座ります。

メニューは醤油味のラーメンのみです。餃子やライスなどはありません。

ちなみに白い大きめの紙の下には「冷やし中華」と書いてあります。

いろいろな物が値上げされる昨今、竹の家でも2023年10月1日からラーメンの価格改定が行われました。（2023年4月1日にも50円の値上げがありました）

丁寧な手書きの説明文に、値上げも仕方なしと言う思いを持てるお客さんが多いように思えます。

セルフサービスの水（レンゲが必要な方もセルフでお持ちください）を持ち席に着くと、すぐに食券売り場の方とは違う店員さん（ごく稀に同じ店員さんの場合もあります）が、プラスチックの札を取りに来ます。

大きな胡椒の缶と割り箸、お酢を見つめながら、しばしラーメンが出来上がるのを待ちます。

店内は広く、子ども連れでも気兼ねなくラーメンを楽しむことができます。

さりげなく生けられた小さな花に、店員さんの優しさが感じられます。

店員さんもお客さんと同じ思いで、ラーメンが出来上がるのを待っていてくれるようです。

ちぢれ麺に澄んだ醤油スープのラーメンがすぐに運ばれて来ました。

こちらはチャーシューが4枚入ったチャーシューメン。

脂身の少ない、柔らかく歯切れの良いチャーシューです。

メンマはよく煮込んだ濃いめの味付けで、麺によくあいます。

ラーメンもチャーシューメンも全体的にキリッとしたさっぱり感があり、スルスルと美味しくいただけました。

店内の壁には「はちおうじ健康応援店」の張り紙。

ちょっぴり嬉しくなって、美味しいスープを最後まで飲み干してしまいました。

八王子市民が大切にしたいと思う、愛しき昭和の味と雰囲気を残す「釜玄 ラーメン専門店 竹の家」

いつまでもここにありますように、皆さんもたまには食べに行ってくださいね。

なお、看板に書いてある電話番号、どう読むと「ラーメン オイシイワ」と読めるかは、八王子の謎の一つです。

【釜玄 ラーメン専門店 竹の家】

東京都八王子市中町４−２

営業時間：10:00～19:30

定休日：毎週水曜日・第3木曜日