「火を止めてからカレールウを入れる」←「なんで?」料理人の回答に…『モヤモヤが晴れた!』
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、「カレー」は好きですか?
カレーは多くの人に愛される定番メニューですよね!お店の賄いでもよく登場する人気料理のひとつです。
カレーを美味しく仕上げるポイントは様々ありますが、中でも「火を止めてからカレールウを入れる」という手順は、とても大切なポイントなのです!
実はこのポイント、カレールウの箱裏にも記載されています。しかし、なぜ火を止めるのか、理由までは書かれていないのです。
そこで今回は、調理師免許を持つ私が「火を止めてからカレールウを入れる理由」を、料理人の視点から詳しく解説していきます!
また、この内容を「Instagram」で発信し、アンケートを取ったところ、なんと93%の方から『モヤモヤが晴れた!』との声をいただき、大好評でした!
いつも疑問に思っていた方は、ぜひ最後までお付き合いください。
今回の目次
- なぜ、火を止めてからカレールウを入れるのか?
- 鍋の温度を下げる理由
- カレールウの正しい入れ方
- まとめ
なぜ、火を止めてからカレールウを入れるのか?
一体なぜ、火を止めてからカレールウを入れる必要があるのでしょうか?
回答:鍋の中の温度を下げ、ルウを溶けやすくするため!
回答を聞いて、きっと多くの方は…『温度が高い方が、早く溶けるんじゃないの?』と思ったのではないでしょうか?
確かに、高い温度の方がルウが溶けるスピードは速いように思えます。ここが重要なポイントです!カレーを美味しく仕上げるためには、ただ速く溶ければ良いわけではないのです。
鍋の温度を下げる理由
いきなりですが、皆さんは「カレールウ」を入れたら、ダマになった経験はありません?この原因こそが、鍋の中の温度にあるのです!
実は、高温で煮えている鍋にルウを加えると、ルウに含まれる小麦粉が表面に膜を作ってしまい、溶けにくくなります。これは、ルウに含まれる小麦粉のデンプンの働きによるもので、表面だけが熱によって糊状になり、「ダマ」になってしまうのです。
この現象を防ぐためには、火を止めて鍋の中の温度を下げることが重要です。
具体的には、鍋の温度を80度程度まで下げると、小麦粉のデンプンが糊状になりにくくなり、ルウがじんわりと均一に溶けるようになります。
カレールウの正しい入れ方
ここまで読むと、『なぜ火を止めてからカレールウを入れるのか?』についての理由はお分かりいただけたと思います。
しかし!ここで、1つ気をつけていただきたいポイントがあります。
それは…火を止めて、すぐにカレールウを入れないこと!
どういうことかと言うと…「火を止める」→「1秒後にカレールウを投入」これだと、鍋の温度が十分に下がっていないため、結局ダマになったり焦げ付きやすくなったりするのです。
私のオススメは、火を止めてから5分待つこと!この時間を置くだけで、鍋の温度が下がり、ルウが均一に溶けて滑らかに仕上がります。
まとめ
- カレールウを入れる際は「火を止める」ことが大切。
- 鍋の温度が高すぎると、小麦粉が膜を作り「ダマ」になりやすい。
- 火を止めてから 80度程度 まで温度を下げることで、ルウが均一に溶ける。
- 火を止めた後、 5分程度待つ と最適な温度に。