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【大阪市・堂山】入会金30万円で話題の人気店で作ったお手ごろな最新店は薪と炭のハイブリッド焼鳥

高田強編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

入会金30万円で話題になった食べログ百名店にも選ばれた「熊の焼鳥」の最新店!

 2014年に大阪 天神橋筋六丁目にオープンした焼鳥店「熊の焼鳥」。部位ごとのおいしさを追求した焼鳥が味わえる会員制の焼鳥店として話題になりました。また早くから会員制のシステムを採用したことでも話題に。本店が「熊の焼鳥106」となった現在は、大阪北新地、京都祇園、名古屋、東京、沖縄のほか、海外にも進出しています。

 現在の会員数は1万人を超えていて、入会金最高30万円の会員制でありながら、なかなか予約が取れないモンスターな焼鳥店として食通の間では有名です。

16店舗めの最新店は会員制ではないカジュアルスタイル!

 2023年10月12日(木)に「熊の焼鳥」グループが新業態の『熊の鳥焼』を梅田にオープンするとのことで、取材会に参加してきました。

 最新店「熊の焼鳥」の素材や焼きの技術のこだわりは継承しつつ、“会員制ではなくどなたでも気軽にご利用いただける新しいスタイルの鳥焼専門店にした”とのこと。

 お店があるのは、阪急東通商店街の途中から、北に続くひがし中通り商店。

 看板もコンパクトで、小さな扉があるだけのシックな外観

 店内は、靴を脱いで上がる小上がりになっています。

 各テーブルは掘りごたつタイプで、大きなダクトが印象的。 

 テーブルの真ん中には、囲炉裏のような炭焼きコンロになっています。

串を刺した焼鳥ではなく、網の上で焼く鳥焼

 看板メニューは串を刺した焼鳥ではなく、焼肉のように、網の上で焼く鳥焼。おすすめの熊の鳥焼コースのほかにもつゆだく肝528円やひね皮605円などの単品の鳥焼や薪炙りもやし550円や田舎のポテサラ528円などの一品料理をそろえます。

 ドリンクは生ビール550円や角ハイボール605円、8種ある焼酎が各660円、7種ある日本酒が550円〜のほか、果実系の酎ハイ550円やハイボール605円なども充実しています。

 こちらは、熊フトビール715円と熊の熊野ハイボール1100円、熊フトビールは軽くて甘めのヴァイツェンタイプのクラフトビール。ハイボールは、角ハイなどとは違ったやさしいクセが印象的でした。

 「熊の鳥焼」の大きな特徴が鶏の使い分け。鶏は種類や季節によって、柔らかさ、歯応え、旨み、あっさり、しっとり、コリコリなど様々な特徴があるので、調理法や部位によって天草大王や大摩桜など使い分けています。

 それをいろいろ楽しめるのが熊の鳥焼コース。

 その一部を味わってきました。

天草大王の薪タタキ

 やさしい味わいのポン酢がかかった、見た目以上にコリコリとした心地いい食感。噛めば噛むほど旨味が口の中に広がります。

鳥焼3種盛り

 朝挽きの新鮮な鶏の3種の部位を薪を使って焼きます。この日はもも、まるはつ、ひねぼんじり。醤油ダレと七味塩が味わいます。

 こちらの鳥焼は、薪と炭を組み合わせたハイブリッドな焼き方が大きな特徴。メインとする強い炎の火力は薪。表面を燻し焼きにすることで、薪の香りをまとわせることができます。薪の下に敷かれるように配置された炭の程よい遠赤外線効果があるそうです。

 写真のももは、見た目以上にふんわりやわらかな食感で、しかもジューシー。醤油ダレとよく合います。

 心臓を焼いたまるはつは、やわらかながらも弾力があり絶妙なプリプリ感。ちょんと塩を付けて食べるのがおすすめ。また、薪の香もよく感じます。

 鶏のお尻の部位であるぼんじりはコラーゲンと脂がのっていて、かなりジューシー。独特のコリコリ食感とともに脂の旨味が口の中に広がります。ひねらしい濃厚な旨味もありビールとベストマッチ。

つくねの囲炉裏焼き

 古民家の囲炉裏で焼くように長い串に刺したつくね。キチンで焼かれたつくねをテーブルで仕上げるような感じです。薪の炎をに近づけることで、薪独特の香りが最後に加わります。

  つくね自体は、大ぶりで、外が香ばしくカリっといていて、中は心地いい弾力感。

大摩桜焼きしゃぶ

 鹿児島のブランド鶏の大摩桜のむね肉の薄切りのをさっと焼く、焼きしゃぶ。

 薪の炎の上で、さっと約10秒間の片面焼き。

 ふんわり食感ながら、見た目以上に食べご絶えがあります。

 ポン酢と大根おろしを包み込むようにして食べると絶妙。

熊の山賊壺焼き

 鉄串を2本刺ししたワイルドな山賊焼きは、手羽。

 ジューシーでモチムチ感のある手羽。ヤミツキになるタレは、後半に少しピリッと辛味のアクセント。

薪の挽肉めし

 シメに用意されるのが、土鍋炊きの鶏飯。八代目儀兵の米を鶏だしで炊いた鶏飯は、粗挽きの鶏肉がたっぷり入っています。

 漬物ときんかんがセットになって用意されます。

 上品な鶏だし感のあるごはんで、鶏肉は香ばしくプチプチとした食感が楽しめます。

 ごはんの味を確認したあとで、きんかんに爪楊枝を刺して崩してTKGに。濃厚な卵黄が絡むと箸が進みます。

 「熊の焼鳥」らしさを感じるのが、ももやハツ、手羽からきんかんまで、コースでさまざまな部位が楽しめること。どれもが部位の個性が生かされた調理法でした。また、焼肉のように自分で焼く焼鳥店はいくつか知っていますが、炭と薪の両方を使うのははじめて。燻製感のある薪焼きの味わいは新鮮な感動がありました。

 内容を考えると価格もリーズナブル。一度体験することをおすすめしたいと思いました。

熊の鳥焼
住所/大阪市北区堂山町16-13 MDビル1F
電話/06-6131-1786
営業時間/16:00~23:00(22:00最終入店、LO.22:30)
休日/年末年始
席数/36席
交通/阪急大阪梅田駅から徒歩約8分

お店のInstagram

編集者・ライター・広告ディレクター(大阪市)

関西ウォーカー、SKYWARD(JAL機内誌)、おとなの週末などの雑誌やwebサイトで、関西圏の飲食店やエンターテイメントについて、記事を書いています。ほかに、電鉄、食品、製薬会社、商業施設、テレビ局発行のフリーペーパーなども製作。カンテレ「よーいドン!」やMBS「魔法のレストラン」などのテレビ番組のグルメ情報コーナーでのコメント出演をちょくちょくしています。

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