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家庭用ミシンで帆布は縫えないと諦めていた方必見!針を折らずにスイスイ縫えるバッグの作り方をご紹介

neige+ 猪俣友紀手芸講師/ハンドメイドクリエイター

皆様こんにちは

neige+(ネージュ)の猪俣です

9月は投稿お休みしてしまいましたが、今月は秋の手作り時間が楽しくなるレシピを少しずつ紹介していきたいと思いますので楽しみにしていて下さいね!

まず最初に、画像の通り可愛い「マリメッコmarimekko」生地を使った帆布のトートバッグを紹介します。大きさもipadがちょうど収まるサイズ感で普段使いにもちょうどいいサイズです。

帆布というと、家庭用ミシンでは縫えないと思われてる方も多いと思いますが、作り方を工夫すれば重なりの厚い部分を極力避けて作ることができますので、是非チャレンジしていただきたい素材です。

(仕上がりサイズ たて21.5cm 幅34ー22cm 底マチ12cm 持ち手 22.5cm)

特に今回は8号帆布ということもあり、帆布の中でもかなり厚地になりますのでいつもの作り方をちょっと工夫したり、内ポケットも同時に縫える工夫をしていますので、帆布が初めての方も是非チャレンジしてみて下さいね

  • 1.使用する素材の紹介
  • 2.合印をつける5.外布の作り方
  • 3.底布の裁断方法
  • 4.内布ポケットの作り方
  • 5.外布の作り方
  • 6.外ポケットを作る
  • 7.持ち手を縫う
  • 8.底を縫う
  • 9.本体を縫う
  • 10.返し口を閉じて仕上げる
  • サイズの紹介

上記のテーマで紹介していきます

それでは早速始めていきましょう

こちらの記事では「neige手作りのある暮らし」youtubeチャンネルで紹介しています作り方動画を読む記事にして紹介しています。動画と合わせてお役立ていただけますと嬉しいです

「まずは準備するパーツの紹介」

本体 2枚 たて23cm よこ36cm
内布 1枚 たて80cm よこ36cm
底布 1枚 たて21cm  よこ36cm
ポケット  たて15cm よこ13cm
持ち手 2本 幅30m m  長さ60cm
お好みでタグなど

1.使用する素材の紹介

本体は8号帆布、底布は9.5号帆布を使用しています

内布はシーチングや、薄手のオックスなどがお勧めです

家庭用ミシンの縫い目の長さは3.0、ミシンの針は14番を使用します。ミシンの糸も普通布用と同じ#60です。それ以上細い糸は使わないようにしましょう

また針はできるだけ新しいものを使用するのがお勧めです

2.合印をつける

まず本体、内布、底布の上下に中央の合印をつけます

本体の入れ口側から4cmに合印を入れておきます。ここは見返し用になります

底布は両サイドにも中央の合印を入れたら、画像のように底まち用の線を引き、それぞれ切ります

たて10cm よこ6cm

内布は上から20cmのところから、底まちの線を底布と同じように、たて10cm よこ6cm線を引き、それぞれ切ります

4.内布ポケットの作り方

底を切った後、上から18cm、15cmと2箇所に印をつけます

生地を表にした状態で、18cmの印で折ります

折り目がついたら、15cmの印で山折りにします。ここがポケット口になります

蛇腹に畳み、ポケット口を1cm折り、際を縫います

2つ折りにして、両サイドの高さをそろえて、ポケットを仮止めします

中央の仕切りと、両脇の仮止めが縫えたところです

5.外布の作り方

持ち手用に、中央から5cmずつ上下に印をつけたら、上4.5cmのところを縫止り線としてわかるように印をつけておきます

生地に書くときはチャコペンを使いましょう

6.外ポケットを作る

ポケット口を1cmの3つ折りにして際を縫います

本体の底の合印に重ねて、両脇を仮止めします

見えなくなった線は、もう一度書いておきます

7.持ち手を縫う

線に合わせて持ち手を重ねて、上から4、5cmの縫止り線まで、画像のように縫います

8.底を縫う

底布を重ねて、それぞれ1cmで縫います

縫い代を底側に倒し、際を縫います

9.本体を縫う

ポケットのある面、ない面をそれぞれ中表に重ねて、両サイドを1cm縫います

表にしたら、それぞれのを縫います

同じ生地同士を中表に重ねて、両サイドを1cm縫います

縫い終えたら縫い代をしっかりと開いておきましょう。ここ結構重要です

底を縫うときは返し口用に1箇所縫い残して、他3箇所を1cm縫います

返し口から表に返し、見返し用の合印で折り、内布を内側に入れます。

ちょうど3cmになるので計りながら止めます

入れ口は端から5mmを縫います。この時、持ち手の縫止りの縫い目に重ねると仕上がりが綺麗です

もう1本は5m m空けて縫います

10.返し口を閉じて仕上げる

返し口は手縫いでこの字閉じを推奨しますが、際ミシンで仕上げてもOK

仕上げに持ち手を二つ折りにして縫います。だいたい10cm〜12cmが目安です

バネホックをつけて完成です。お疲れ様でした!

バネホックがない場合は、返し口を閉じる前に、マグネットボタン等を代用されるといいですよ。是非動画も合わせて参考に作ってみて下さいね!

サイズ違いでも作ってみました

仕上がりサイズ たて19cm 幅31−21cm 底まち10cm 持ち手18cm

材料は参考までに
本体2枚 たて20cm よこ33cm
底布1枚 たて19cm よこ33cm
持ち手2本 30m m 50cm
内布   たて72cm よこ33cm

まるで市販品のように見えるのは当然ながらマリメッコ生地のおかげです。こちらの帆布は8号帆布を使用していますが、現在は残念ながら販売しているお店を見かけなくなりました。

5月に北欧を一人旅した際にマリメッコアウトレットでラシィマットの帆布を見つけた時は、即決でお買い物してきました!また来年いい出会いがあると嬉しいです

皆様が必要と思われる時にこちらの作り方が参考になれば幸いです

最後までお読みいただきありがとうございました

手芸講師 猪俣友紀

手芸講師/ハンドメイドクリエイター

2005年から『neige+手作りのある暮らし』ブログを運営。Webショップ作品紹介の他、バッグ、ポーチ、手作りマスクなどの作り方を公開中。9年間の手芸店講師を経て、2016年からはヴォーグ学園で講師を務め、現在は独学で身につけた”きれいに仕立てる縫い方のコツ”をYouTubeやInstagramなどのSNSを活用し、初心者向けに丁寧に音声解説紹介しています。近著に「猪俣友紀のミラクルハンドメイド定規BOOK」「端ぎれ&布耳で作るバッグと布こもの」(主婦と生活社)/「はじめてでもすてきに作れるバッグのきほん」(西東社)/「猪俣友紀(neige+)の仕立てがきれいな大人バッグ」(ブティック社)他

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