イージス艦でムスダン迎撃は可能
イージス艦の大気圏外迎撃ミサイル「SM-3ブロック1A」は最大射程1200km、迎撃高度70~500km、速度4km/sという性能で、北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ムスダン」を迎撃する事が可能です。2011年4月15日のFTM-15実験では中距離弾道ミサイル標的を撃墜した実績が有ります。
ムスダンの射程は3000~4000kmでグアムが射程圏内、ノドンは射程1300km前後で日本が射程圏内ですが、ムスダンを高く打ち上げて日本を狙うロフテッド軌道を取ってくる場合も考えられます。ロフテッド軌道はムスダンを高く打ち上げる事で弾道頂点がSM-3ブロック1Aの最大射高を大きく超えて飛んで来るので、地表に落ちて来る手前の大気圏外に迎撃可能範囲が制限されます。その為、日本海側のイージス艦の配置では迎撃が間に合わなくなる恐れがあるので、太平洋側にイージス艦を配置して待ち構えておく必要があるかもしれません。