【富田林市】今年で4回目の寺内町まちゼミの体験レポート。ぶぷれさんのフラワーアレンジメントに挑戦
寺内町は江戸時代から残る町並みを歩いて楽しむだけでなく、そこで営業をしている個性豊かなオーナーさんのお店で物を買ったり、食べたりという楽しみがありますね。
しかし、さらに一歩進んだ「学び」が体験できる場として、非常にお得な「寺内町まちゼミ(外部リンク)」が、2月中、寺内町にある各お店で開催中です。
今年4回目となるこの「寺内町まちゼミ」、ちょうど昨日開催していたぶぷれBUPLEさんでのフラワーアレンジメント教室に参加してみました。
「寺内町まちゼミ」をおさらいすると、寺内町でお店を経営している人が参加者に役立つ情報を教えてくれるゼミナールです。
基本は無料で教えてもらえるものですが、内容によっては別途材料費がかかるゼミもあります。
ぶぷれBUPLEさんの場所は、富田林駅南口から中央商店街をまっすぐ行ったところにある寺内町ガーデンコートです。
この大きな木が特徴的ですね。
こちらがぶぷれBUPLEさんの入り口です。いろいろなものを販売してある建物と、蔵を使った教室用の建物のふたつあります。
外からは気づきませんでしたが、中に入ると広い中庭があります。井戸のようなものも見えますね。
こちらが教室のある建物の入り口。この中で、ぶぷれBUPLEのかとうりつこオーナーがフラワーアレンジメントの講師として教えてくださいます。
建物の中に入ると、既に、今日のレッスンのお花の道具が用意されていました。ここでフラワーアレンジメントについて簡単におさらいすると、深さのある器などに吸水性のスポンジ(オアシス:フローラルフォーム)を入れて、花を生けるものです。
生け花に非常に似ているのですが、違いとしては生け花は剣山を使って花を生け、どちらかと言えば芸術性を重視しているのに対して、フラワーアレンジメントは、スポンジ(オアシス)をつかい、どちらかといえば装飾の華やかさを重視するものなのだそうです。
こちらにある緑色のものがオアシス、ここにたっぷりと水をしみこませているので、ここに生けられた花が水を吸い上げることで長持ちするといいます。
私のほか3人の生徒さんが来られていました。地元富田林のほか、河内長野、羽曳野といった近隣から来られています。今回は体験取材の旨を説明したうえで、撮影の許可を得て行いました。
まず、かとうオーナーがすでに出来上がっている作品を前に説明をしてくださいました。
まず使用する花の説明から。こちらはチョコレートコスモスです。
これは、アストランティアというセリ科の花で、フラワーアレンジメントではよく使うそうです。
こちら少し拡大してわかりにくいですが、ゼンマイです。どちらかと言えば春の山菜として食べるイメージがありますが、フラワーアレンジメントでも活躍します。
こちらはチューリップです。まだツボミの段階ですね。かとうオーナーの話では、後日花が開いていくような話をされていました。
こちらはバラ、それから左下に見えますが、ガーベラも使います。
これらの花は、かとうオーナーが自ら花市場に出かけて目利きをして仕入れているそうで、仕入れたその週のうちにフラワーアレンジメントの教室で使うので長持ちするとのこと。
あと花ではありませんが、フラワーアレンジメントで脇役を演じるのがこちらアセビです。日本最古の造園植物で、馬が食べると酔ってしまう木「馬酔木」と言われています。
毒があるので草食動物はアセビを避けて食べるそうで、そのために殺虫剤に使用することもあるそうです。
こちらがオアシスです。ここに花を活けていくわけですが、注意点として先に穴をあけてはいけないそうです。先に穴をあけてそこに差し込んでも、花がオアシスの水を吸水できなくなるそうで、そのため短期間のうちに枯れてしまうそうです。
随所で、かとうオーナーが黒板に注意点をチョークで説明してくれます。
最初に飾っていくのはアセビです。かとうオーナー曰く「フラワーアレンジメントでは、オアシスの部分が見えないようにするのがコツ。このアセビを周りに生けることでオアシスの存在を外から見えないようにする」とのことでした。
アセビは花ばさみで、小さな枝単位にカットしてから刺し込みます。
このようにかとうオーナーが実演をしてくれます。周りにこうやって刺しこんでいくそうです。
アセビを刺しこんだところ。真上ではなく横に刺しこみながら、オアシスの存在を隠すわけですね。
アセビをオアシスの周囲に刺しこみ終わったところです。これだけでもオアシスが隠れているのがわかりますね。
かとうオーナーがひとりひとりの様子を見ながら、丁寧に指導してくださいました。
次に、いよいよ花を生け始めます。花の枝を想像以上に短く切るのがポイント、また吸水効果を高めるために茎を斜めに切るのがコツなのだそうです。
この絵のように三角形を描くように花を生けていくのがポイントなのだそうです。
それからこれは初めて知ったことですが、花には「顎(あご)」と「後頭部」があるそうです。
顎の位置を確かめながら、花の顔が上がるようにやや斜めに差し込むのがポイントなんだそうです。
刺していくおおよその角度を、かとうオーナーが説明してくれます。
また花だけでなく枝についている葉の部分も刺しこむことで寄り美しさが際立つ、オアシスに刺しているのにあたかも実際に枝が繋がっている用に見せることができます。
ただこれは失敗例です。枝はあくまで主茎を残した状態でカットしないとうまくいかないそうです。
バラを刺し込みました。このように茎の部分がほとんど見えないように花をギリギリのところまで刺しこむのもポイントなのだそうです。
同様にチューリップも刺しこんでいきます。
次にガーベラーです。花の周りにカバーがついていましたが、これを勢いよく取ると花が傷ついてしまうので、はさみで切り取るように言われました。
ガーベラーも刺しこみます。
各手順をかとうオーナーが口で説明しながら実践、またやり方が気になる生徒さんを見つけて指導してくれるので本当にわかりやすいです。
このようにできてきました。この後の花は少し難易度が上がりました。コスモスやアストランティアは茎が非常に柔らかいので、慎重にやらないとすぐに茎が折れてしまいます。
そうなるとそこから上に水が吸いあがらないので、折れてしまうとそこをカットする必要があるとのこと。
またオアシスに対して力いっぱい差し込むと、オアシスの方にも影響が出て固くなってしまうそうです。オアシスのなかにある水泡をつぶさないように心掛ける必要があります。
さて、ゼンマイは正反対に非常に硬い茎です。そのため通常の花ばさみではない、庭の手入れ用のはさみを使ってカットしました。
最後にアストランティアも刺しこんでいきましょう。もしすべての花を生けたときに、また全部を差し込んでもまだオアシスが見えるようなら、先ほどのアセビや主茎が残った枝を刺しこんでいきながら完成にもっていきます。
こうして1時間ほどでフラワーアレンジメントが出来上がりました。
こうして完成しました。私の作ったフラワーアレンジメント作品です。
全員の物が完成したので外で記念撮影をすることにしました。
生徒さん全員のフラワーアレンジメント作品です。同じ材料を使っているのに全員違うようになっているのが面白いですね。
ちなみに私の作品はいちばん左側です。
せっかくなので中庭のテーブルに置いてみました。
今回は寺内町まちゼミで行ったので、材料費だけの3,000円で体験できました。
ぶぷれBUPLEさんのフラワーアレジメント教室は、この「寺内町まちゼミ」だけでなく、随時募集されている教室です。こちらは2月までの料金で、3月からは月2回で10,000円となるそうです。
作品ができたあと、せっかくなのでぶぷれBUPLEさんのお店も見学させてもらいました。
お店から中庭の様子です。これだけ見ると寺内町という気がしませんね。
生徒さんが少ないときはこちらのお店で教室をすることもあるそうです。
かとうオーナーは、この店だけでなく、他の場所でもフラワーアレンジメントの教室をされています。
手前のお店では、身体に優しいチョコレートも販売されていました。バレンタインデーに購入するのも良さそうですね。
今回、「寺内町まちゼミ」を行った蔵では、フラワーアレンジメント教室の他、レンタルスペースとして、他の先生方によるピアノレッスンや腸活ワークショップ、スパイス料理教室、ローフード料理教室などの教室が行われているそうです。
2月11日に行われる腸活ワークショップです。ヨガマットを使ったりして、いろいろなことを教えてくださるようですね。
壁には素敵な絵が飾られていました。
なお、「寺内町まちゼミ」を受講した後は、このようにアンケートに答えます。
ぶぷれBUPLEさんの「寺内町まちゼミ」は、昨日5日のみの開催だったのですが、2月の間はいろんなお店でいろいろな教室があります。ここで本日6日以降に開催予定の寺内町まちゼミを紹介しましょう。
いずれも少人数の定員制なので、参加可能かどうかはこちらのリンク先(外部リンク)に記載しているお店に直接お問い合わせください。
ということで、「寺内町まちゼミ」の体験の様子を紹介しました。いろんなお店でいろんな教室があるので、興味のある方はせっかくの機会ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
ぷぷれBUPLE
住所:大阪大阪府富田林市富田林町10-12
電話番号:0721-21-3549
営業時間:11:00~17:00
定休日:月、火、水
アクセス:近鉄富田林駅から徒歩6分
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