大人の日帰りウォーキング 遠出しないで電車で30分 爽やかな人工の池と森を楽しむハイキング
まだまだ日中は暑い日がありますが、少しずつ秋は確実に近づいてきて来ています。
秋と言えば行楽シーズン!
遠出をしないでも自然を楽しみながらハイキングが出来る場所に出かけてみるのはいかがでしょうか。
狭山丘陵
東京の多摩地域、埼玉県との県境でもある場所に広大な狭山丘陵があります。首都圏に浮かぶ「緑の島」とも呼ばれており、里山と雑木林が辺り一帯に広がる豊かな自然を楽しめる場所でありながら、交通アクセスが良いのが特徴です。
また、狭山丘陵は映画「となりのトトロ」の舞台のモデルになった場所の1つともいわれており、トトロの故郷の景色が残されているトトロの森として保存されている場所でもあります。
総面積は3500haもあり、東京ドームの約750個分、西武ドームの約1000個分。都立公園が6か所もあり、自然と親しめる施設が数多く造られています。
色々な楽しみ方が出来る狭山丘陵ですが、今回は狭山丘陵の東端にある八国山緑地から森の中をハイキングし、人造湖である多摩湖を楽しむコースのご紹介です。
八国山緑地
狭山丘陵の東端に位置する八国山緑地は、標高約89mの八国山を含む丘陵地であり、東京都と埼玉県の県境でもある尾根道にハイキングコースが整備されています。
東西に延びるハイキングコースは約1.5kmでありながら、中に入ると突然森の中です。適度に起伏がある地形を生かして整備されている山道は、気持ち良く散策して1時間程です。
里山の自然豊かな森の中を、たっぷりと森林浴も出来るコースでありながら、標高差が少ないので、運動不足で体力に不安がある方や初心者の方にお勧めの安心して歩く事が出来るコースです。
多摩湖(村山貯水池)
八国山緑地でハイキングを楽しんだ後は、一度道路に降りてから多摩湖に向かって歩き進みます。
狭山丘陵には二つの人造湖が造られています。人造湖の名前は多摩湖(村山貯水池)と狭山湖(山口貯水池)であり、双方とも明治時代に急増する東京市民への水供給のために大正時代に作られました。狭山丘陵の地形を生かして造らており、現在でも現役で使われている都民の水がめでもあります。
人造湖の美しい湖面と取水塔
新東京百景にも選ばれている多摩湖。長さ600m以上もあるダムの堤体の上には歩道が整備されています。自然豊かな景色と美しい湖面を眺めながら歩くのも心が清々しい気持ちになりますし、湖面から吹いてくる風もとても爽やかです。
多摩湖の南側には大正14年に造られたレトロな取水塔が2基あり、美しい景色の一部となっています。東京都選定歴史建造物にも選定されており、日本で一番美しいと言われている取水塔でもあり、円筒でドーム型のデザインの取水塔が穏やかな湖面に浮かんでいるように見える姿にうっとりと見とれてしまいます。
狭山自然公園
多摩湖の東側には一帯は都立狭山自然公園が整備されています。多摩湖の堤体や周辺地形を生かして、起伏がある遊歩道が整備されている広い公園です。
ベンチも各所に整備されているので、多摩湖を眺めながら休憩するのも気持ち良いし、緑豊かな公園で青空ランチをするもの楽しいです。
せっかく多摩湖に来たならば、多摩湖を一周してみたい!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
多摩湖の周りには約11kmの自転車歩行者道が整備されています。ここまで歩いてきて、さらに10km以上歩くのは大変ですが、途中には西武球場前駅もありますので、体力がある方は是非挑戦してみてください。
今回のコースはこちら
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参考)こちらで多摩湖ウォーキングマップがダウンロードできます(東大和市HPより)