ＪＲ山陽本線、呉線が往来して新幹線も停まるＪＲ三原駅から徒歩わずか５分の三原港からは、瀬戸内海の離島への各方面航路が就航しています。因島・生名島行きの便は出発から１３分で最初の寄港をします。それは佐木島（さぎしま）の鷺港です！「新幹線の駅に一番近い島」（2022年9月25日、中国新聞デジタル）と言われます。でも三原中心街の都市的風景とは対照的な、穏やかでノスタルジックな海岸風景が広がっています。

三原港からの高速船（定員80人程の小さな船）に搭乗しました。佐木島民とおぼしき女性の方が近くの人と会話しつつ運転席の船長さんに手を振る、地域社会の絆を感じさせるシーンがありました。客席は半分海面に浸かっていて、スリル感満載です。アナウンスのBGMは「瀬戸の花嫁」。

鷺港に着いてすぐの所に小山があり、その上には「港の丘公園」があります。

入口のお宮さんに参拝して、階段を昇ります。１分ほどで頂上に着きました。あずまやがありますが、立ち入り禁止になっています（中のベンチの老朽化のためと思われます）。

桜の木がぎっしり立ち並んでいまして、春には満開の風景が楽しめるそうです。木々の合間から海とその先の本州（三原市街地）の風景を楽しめます。

※柵がありませんので、風景を眺める際は滑落にご注意ください。

下山した後に港の待合室で過ごし、往路の高速船に乗りました。

船内では快適な室内席で過ごすのも良し、デッキ席で水しぶきを目の前で眺めるのも良し。数か月後のお花見のシーズンには、港の丘公園で満開の風景を楽しむだけでなく往復の船でもマリンビューを楽しめそうです！船便は１日１２往復で、帰路の三原港行き最終便は鷺港２１時５６分発ですので、夜桜も楽しめます！

（了）

文・写真　中本祥二