【焚き火 ナイフ】フェザースティックの上達は、練習だけじゃない!?ナイフ側の超重要な要素も判明!
皆さん、いつもありがとうございます。kurukoyaです。
11月に入りましたね!秋キャンプが楽しい時期ですね!!何故かって??
夏には暑すぎて敬遠していた焚き火も、観て、感じて、気持ちいい時期ですよね!
今回は、フェザースティック苦手な私が、急に上達する事が出来たある対策と、その理由を考えましたので、共有いたします。
★動画で確認される方はコチラ↓★
火を熾すときの、着火方法には色々あり、着火剤などの文化的な着火や、自然物を利用した非文化的な着火があり、非文化的な着火としては
ファイヤスターターで、解した麻ひもなどに火口として点火し、松やスギの葉→松ぼっくり→小枝、そして薪へと火を育ててゆく方法などがありますが、
ただ、雨上がりなどで、フィールドから採取する松の葉や松ぼっくりが湿っており、使い物にならない場合でも、薪などは削って芯を出せば火口や着火剤として使えます。
それ以外にも、カッコ良くて映える着火が可能になります。
その火口として使う場合に必要な行為が、
フェザースティックの作成!です!!
◆フェザースティックとは◆
薪や木の枝の先端を薄く削った棒で、削がれてカールした薪の先がまるで羽毛(フェザー)のような形をしていることからその名が付いています。
ただ、フェザーの種類によっては、薪を普通に燃やすまでの使い勝手が異なります。大別すると、下の2種類になります。
◆フェザースティックの種類◆
①ティンダーフェザー
上の写真のような状態で、薄く削った状態のフェザースティック。
②キンドリングフェザー
この写真の様に、比較すると分厚く削られた状態のフェザースティックを言います。
★実際のフェザースティック作成の様子はコチラ↓★
ティンダーの方が細く長く薄く作るので難しいですが、火が着きやすく火口としても使えるので、着火性に関しては優位になります。ですので、ティンダーフェザーを出来る様にせっせと練習をしているのですが....。
なかなか上手く行かない!!
参考する情報には、『ナイフの角度が入りすぎてしまうと、刃が木に嚙みすぎてなかなか思うように進まないので、刃を立てすぎないようにし、木の表面に沿って薄く削ぐように意識するのがポイントです。』なんて書かれているけど、
どうしても刃が薪に噛みすぎて薪と平行にしたとたん『ブチッ!』と切れる...。
そこで、私がとった対策...それは....
◆じゃん!『ナイフを変えてみる』◆
変えてみるというのは結果論で後付けの言葉になります。何故なら商品提供を受け頂いたナイフで、たまたまフェザースティックを作成したら、不思議なことに薄く長いティンダーフェザーが出来たのです。ただ、その理由を探っていくとやはりナイフの特性差が大きく影響していたようなので、判ったことを整理し考察した結果なんです。感謝!
ではその考察を以下に記述しますね。
1)刃つきの状態(刃の角度)が大事
私の以前から使っているモーラナイフは『ALLROUND476』という種類で、
巷で有名な『コンパニオンヘビーデューティー』や『ガーバーグ』とは異なりより安価なタイプですが、モーラナイフはスカンジグラインドタイプで下の図の左端の様に、
断面がホームベースの様に急な角度が付いてます。
そのために薪に刃を入れる際、ある程度 急な角度で刃を入れざるを得なくなり、薄く長くフェザーを作るにあたり途中で刃入れの角度を平行に変えた時に、急な戻しになりブチっとフェザーが切れたりするのだと思います。
※上手な人は、そのコントロールが上手なのかと思います。
一方、今回、フェザースティックが上達したのSWISS+TECHナイフは、
刃渡りと平行して『刃境』が1mmほどに短くグラインドされている事、さらに刃の『しのぎ筋』までのグラインドが、モーラナイフのそれよりもなだらかに角度が付けられているので先ほどの図(下の図)のように、
いわゆる段階的なグラインド断面で緩やかなので、薪に対して急な角度の刃入れとならない為に、薄く長く削りやすいのだという結論に達しました。ややコンベックスグラインド(ハマグリ型の断面)に近い形状という事になりますね。
2)刃の幅と厚みは、広く厚い方が有利
モーラナイフ746よりも、刃の幅と厚みがそれぞれ広く大きい事も①を実現するには大切だと思いました。幅は上記モーラナイフが20mmに対してSWISS+TECHは28mmと8mmほど広く、厚みも2mmに対して3mmと厚いので、この差が、ややコンベックグラインド形状を可能にしているのだと考えます。
3)重さがあるナイフの方が作りやすい
なぜ重い方が有利なのか?を考えてみましたが、ナイフが重い方が削る力も少なく済むだけでなく、無駄に力をかけない事で刃の角度も安定するのだと思いました。
◆成果◆
ナイフを変えた結果、キンダー型だったフェザーがティンダー型になったことが、明らかに見受けられました!
◆最後に◆
今回の検証は私の手持ちのナイフで行った比較結果なので、異なるナイフではその効果は違ったものになると思いますし、実際のフィールドでは、広葉樹と針葉樹の違いや節の存在、薪の繊維方向などにより難しさも変わりますが、フェザースティックに重要な要素であるナイフ選びとその扱い方については間違いなく上達するための傾向はつかめたのではないかと思います。
また、今回の記事は、提供された商品の良さのみを宣伝するのではなく、それにて得られたフェザースティックのコツをお伝えするものですので、その点はご理解いただきます様お願いいたします。もしその商品が良いと思うのであれば購入してあげてください。ブコツでカッコイイですし、個人的にはエースナイフになっています。
※そのナイフのスペック等は下の商品名をクリックでジャンプできますのでご興味があれば覗いてみてください。