15度以上は花粉大飛散へのサイン
寒さで未だ飛散量は少量
上図は東京都福祉保健局が発表している今春の都内におけるスギ花粉の飛散量のデータです。(きょう25日正午現在)
大田区では先週15日(火)に飛散開始の発表がありましたが、その後も厳しい寒さが続いていることもあり、多摩地方のデータを見る限りは、まだごく少量の飛散に留まっている感じです。(23区部はまとめて数日分の測定を行っているため遅れて更新されます。)
ところが週末以降は、一気に飛散量が増え、来週にかけては、いつ非常に多い飛散(1日50個以上)もしくは猛烈な飛散(1日100個以上)となってもおかしくない気象条件となります。
そのきっかけとなるのは15度以上の暖かさで、さらに気温が上昇すればするほど、大飛散へつながることが多くなっています。
過去の類似年①
今年のように、飛散量が多めで、しかも本格的な飛散が2月下旬以降となった類似年を調べてみると、まず平成27年(2015年)がそれにあたります。
データをみると、2月22日頃までは比較的少なかったのですが、2月23日の19.2度の暖かさをきっかけに、一気に猛烈な飛散へと様変わりしました。
過去の類似年②
続いて、平成23年(2011年)です。
この年も2月23日頃までは比較的少なめでしたが、2月24日14.2度、25日20.8度の暖かさをきっかけに、やはり猛烈な飛散へと様変わりしています。
一気に猛烈な飛散のおそれも
きょう25日(金)、東京都心の最高気温は13.4度まで上がりました。
さらにこの先の予想最高気温をみると、あさって27日(日)には今年初めて15度以上まで上がり、3月のスタートとなる来週1日(火)には17度まで上がる予想です。予想幅の高い方にぶれれば、20度近くまで上がる可能性もあります。
寒さで飛ぶのを我慢していた花粉にとっては、待ちに待った春の暖かさとなり、一気に本格的な飛散となるのはほぼ間違いありません。
今後特に注意が必要なのは、雨上がりの晴天時や風が強い晴天時で、これに気温の上昇や乾燥などが加われば、昼夜を問わず、大量飛散につながってもおかしくありません。
今春、都内では、昨春の1.5倍、例年(過去10年平均)の1.1倍程度と、かなり多めの飛散量が予想されていますので、急激な増加が予想される花粉の飛散にくれぐれもご注意下さい。