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トナカイさんへ伝える話(94)余罪多数だったキッズライン元シッターによる男児への性加害

小川たまかライター
(写真:イメージマート)

 2020年に発覚したベビーシッターマッチングアプリ大手「キッズライン」の登録シッターによる性加害。逮捕されたシッターは2人いて、1人は女児、もう1人は男児への加害行為でした。

 この記事は、男児への性加害で逮捕された元シッターの男(2020年4月の逮捕当時28歳)についての裁判傍聴記事です。

 逮捕後、犯行の様子を撮影した動画が発見されたことなどから余罪が次々に明らかとなり、報道されているだけでも、2020年1月・2月・4月・5月・6月・7月・8月、2021年1月・2月・3月・8月と11回逮捕されています。

 キッズラインでの勤務は2019年7月〜11月でしたが、キッズラインで働き始める以前のキャンプボランティアでも加害を繰り返していたことがわかっています。

【注意】この記事には子どもへの性加害や、虐待の記述があります。

目次

(1)前置

(2)「キッズライン」事件について

・長期懲役は確定的

・被告人の姉など3人の証人が出廷

(3)証人1・再犯防止プログラムの担当者

(4)証人2・会社社長の男性

(5)証人3・被告人の姉

(6)被告人質問

・被害者への謝罪

・犯行の一部否認

(7)被告人の過去

・虐待と歳の離れた弟

・いじめ

・性被害

(8)黙秘

(9)まとめ

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ライター

ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める

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