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トナカイさんへ伝える話(93)京都の舞妓さんの告発「人身売買を国が認めている」

小川たまかライター
(写真:イメージマート)

 京都で舞妓さんをしていた経験のある女性のツイートが話題になっています。6月26日18時頃のツイートが、翌日午前中の時点で9.2万リツイート、21.8万いいね。注目度の高さが伺えます。

 内容は、国際的に有名な観光地であり「日本の伝統」と言われる祇園の花街文化に対する告発です。16歳の頃から飲酒が求められたことや、「お風呂入りという名の混浴」があったことなど書かれています。

 このツイートからの連投では、「6年奉公で住み込み、給料0円」「外部とは手紙か公衆電話しか繋がれず、携帯電話持たせない。なぜか?外の世界を知ると逃げ出すから」「旦那さん制度、まだあります」「私は5000万円で処女を売られそうになった。そしてそのお金、舞妓自身は貰えない」などと書かれています。

 それ以外のツイートでは「人身売買を国が認めていること、もっと知って欲しい。私は鬱すぎて気がついたらトラックの前に飛び出してた。間一髪で先輩の姉さんが助けてくれた。仲良しだった姉さんが、枕元で手首切って血を流してたこともあった。その姉さんは首吊りした」という内容も。

 ツイートへの反応は、このような実態を知らなかった、本当なら改善されるべき……といったものもありますが、中には本当なのかを疑うような声もあります。

 私は20代の頃に、京都ではありませんが、とある花柳界で「芸者」さんとして少しだけ働いていた経験があり、当時の経験から思うことをちょっと書いてみようと思います。

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ライター

ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める

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