【神戸市垂水区】この「みたらしだんご」は記憶に残る美味しさ!伝統と地元への思いを感じる老舗和菓子店
JR・山陽電鉄垂水駅から徒歩3分。
垂水商店街の中に、明治38年に創業した老舗和菓子店「杵屋総本店」があります。
歴史を感じさせる外観
先々代が三宮で創業したお店が戦争で焼けてしまい、垂水の町に移転してからというもの、町の移り変わりを見守ってきた歴史のあるお店です。
立派な店構えでありながら、ほっとする懐かしい雰囲気が漂っています。
長男がまだ幼かったころ、一緒に食べた「みたらしだんご」の味が忘れられず、久々に立ち寄ってみることに。
店頭にあった「フルーツ大福」の看板が目にとまりました。
「せとか」というのは柑橘類ですよね?
みずみずしい果肉と大福の組み合わせは想像しただけでも魅力的。
季節を楽しむ品揃え
中に入ると、贈答用の詰め合わせ、普段使いで食べたいもの、特別な日に食べたいものまで、豊富な種類の和菓子が並んでいます。
「フルーツ大福」もありました。
中のフルーツに合わせて、餡の種類も変えているんですね。
気になる「せとか大福」は白あんです。
みなさんは、お気に入りの和菓子や思い出の和菓子がありますか?
私が好きな「きみしぐれ」という和菓子を見つけました。その横にあるのは「桜しぐれ」という季節の和菓子です。
春らしくて可愛らしいピンクに心が踊ります。
こちらは上生菓子の中でも「練りきり」と言われるお菓子たち。
その春らしい色彩に、思わず目を奪われてしまいます。
蝶や花のデザインは可愛らしく繊細で、眺めているだけで贅沢な気持ちになります。
「今年の誕生日はケーキではなく和菓子をリクエストしてみようかな…」
「わらび餅」は普通のもの以外に、「抹茶わらび餅」・「さくらわらび餅」がありました。
少し暖かくなってくると食べたくなるわらび餅。
「さくらわらび餅」は季節限定なので、気になる方はお早めに。
「どら焼き」はちょっと小ぶりで可愛らしいサイズ。
「手土産にしたら、絶対喜ぶだろうなぁ…」
母の顔がチラリと浮かびます。
新しい素材との出会いを受け入れて
ちょっと珍しいこんなお菓子もありました。
「リキュウハニーのほしようかん」は垂水区と須磨区の和菓子店が加盟する「垂水・須磨菓業界」が作っているお菓子なのだとか。
須磨離宮公園が、園内の花々をもとに養蜂を行って採集したハチミツ「Rikyu Honey(リキュウハニー)」を羊羹の生地に練り込み、熟成乾燥させて作られています。
優しい色とキューブ型がお洒落で、コーヒーやティータイムのお菓子にはもちろん、プチギフトにも良いですね。
「伝統・技を守りつつ、新しい素材との出会いを受け入れ、挑戦していく」というあり方が、とても素敵だと思いました。
さっそくいただきました
家に帰って、さっそく和菓子をいただくことに。
今日買ったものがこちら。
まずは久しぶりの再会を果たした「みたらしだんご」から。
見るからに美味しそうです。
よほど気に入ったのか、黙ってひたすら食べる息子。
「もう少しゆっくり食べて!お茶も飲んでね!」
お団子の甘さが控えめなので、みたらしのタレがしっかり甘くても重たく感じません。
焼き目部分で香ばしい風味が増して、それがまた美味しかったです。
「平磯もなか」の柚子餡も食べてみました。
「平磯」というのは垂水区の沿岸部にある地名です。
暗礁が広がっているため、船が近づき過ぎないように置かれた灯台「平磯灯標」が最中に描かれていて、地元愛をくすぐられる人も多いはず。
半分に切ってみました。
柚子餡が隅々までたっぷり入っています。
とっても香りよくて滑らかな舌触りの餡が、軽い食感の最中と相性抜群で、大満足の美味しさでした。
「お母さん、もう1つ最中買って~」
と言われたので、「さくらわらび餅」がシーズンオフになる前に、もう一度お店に行こうかと思います。
杵屋総本店
住所:〒655-0027 兵庫県神戸市垂水区神田町4-7
TEL:078-707-2767
営業時間:9:00-18:00
定休日:日曜日
公式サイト
Instagram:kineya_sohonten
アクセス:JR垂水駅・山陽電鉄垂水駅より徒歩約3分