トヨタ野球CM動画で注目を一身に集めた稲村亜美の神スイング
4月初め頃に北九州・小倉で撮影された街中で野球をするトヨタのCM(G’s Baseball Party)がすごいと話題になりました。CBSsport.comなどの米メディアも取り上げ、当時で300万回再生でいきました。現在は、それがさらに伸びて、約500万回再生となっています。
演出としては、ARを意識したような感じになっており、街中のいろんなところに設置されたG'sボタンを押すと、街中はそのままでいきなり野球対決が始まるというものです。
冒頭のイチロー風の動きをする女性バッターからはじまり、明らかに野球経験者と思われる人たちが次々に登場します(47秒から出てくるおばちゃんかっこいい)。そして、野球で見られる様々なシーンやクロマティまで登場して、1分38秒からはじまる最後のエースと4番の対決までなだれ込んでいきます。
先ほど、エースと4番の対決と書きましたが、そう言い切ってしまえるのは、ピッチャーは野茂・バッターはカブレラを意識した動きをしているからです。ただ、これに気づいたのは、このトヨタ野球CM動画を何度か繰り返し見てからのことです。
なぜなら、最後に出てくる4番、それもOLっぽい格好をした女性のスイングがあまりにもすばらしくて、その動きにネタが入っているかどうかなんてことを考える前に、そのスイングそのものに見とれてしまったからです。ホームランの打球は、きっとCG合成だと思うのですが、そんなことはこのスイングの前にはほとんど意味がありません。
みんな考えることは同じみたいで、この女性はすぐに特定されていました。彼女の名前は稲村亜美(ミスiD2014・ジガドリグランプリ受賞)さん。そのOL姿があまりにも似合っているので、実際の年齢が19歳であることにもびっくりしました。そして、身長173cmという長身。
また、メイキング動画の2分53秒には、稲村亜美さんの別テイクがおさめられています。このテイクでは、ホームランではなく、打球がファールになり、そのファールになりそうな打球の行方を稲村亜美さんが目で追うという場面が収録されています。
これがまたすごいんですよ。ボールなんかどこにもないのに、はっきりとボールが見えるんですよ。なんですか、この神スイング。
稲村亜美さん、どう考えても只者ではないわけで、ちょっと調べてみると、なるほどという経歴の持ち主でした。各所にあるプロフィールには「特技は9年間やってた野球」などと書かれているのですが、その9年の中身が特技というレベルではありませんでした。
この野球の経歴と彼女のスイングに魅せられた人は、少なからずいたようで、稲村亜美さん本人がこんな言葉を残しています。
幸い、稲村亜美さんの経歴はこうして知ることができましたが、他の出演者のみなさんのことも実は知りたかったりします。どこかに、このトヨタ野球CM動画の出演者一覧と野球の経歴とか出して欲しいなあと思ったりしました。
さて、最後に。
この稲村亜美さんが扮したカブレラとその相手とされた野茂。その直接対決というのは、実際にはなかったもののようです。その実現できなかった夢の対決を最後のクライマックスシーンに持ってくるなんて、ホントこの動画スタッフのみなさんの野球に対する愛を感じないではいられませんね。