【豊島区マンション監禁事件】被害女性が直面する、トラウマの可能性。
東京・豊島区のマンションで、20代の女性が監禁されているのが見つかり、43歳の男が逮捕監禁容疑で逮捕されました。女性は6月1日、男に埼玉県内に呼び出され、手足を縛られ全身に袋をかぶせられて、連れ去られたと話しています。
動機などはまだ謎に包まれたままですが、心配なのが約一週間もの間、監禁されていた女性の心理。
監禁や誘拐などの現場で、犯人と被害者が閉鎖された空間で長時間一緒にいることで、同情したり好意をいだいたりする現象、「ストックホルム症候群」がよく知られています。今回のケースがそうだったかは分かりませんが、人としての自由が奪われるということは、それほど、特殊で異常な心理状態になってしまうということ。被害者が過ごした一週間がどのようなものだったかは、想像を絶するものがあります。
今後は、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)のケアが必要になるわけですが、監禁によるトラウマは、自分ではそれと気づかない形で出てくることがあるのだとか。
中でも、「自分がついていかなければ」「あの時、あんなこと言わなければ」など、自分に非があったのではないかと、責めてしまう傾向が。これは、傍目からも分かるような落ち込み方に比べて、危険な兆候と言えそうです。
悪いのは自分や環境ではなく、犯人というのが大原則。今後、慎重なケアが待たれますが、そのためには周囲の理解が欠かせないでしょう。