Yahoo!ニュース

【河内長野市】そこは地図に載っていた!片添町の地図の無い水路の下流を天見川まで調査してみました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

先月、片添地区に地図には出てこない水路を見つけたので三日市町駅まで追いかけた記事を書きました。水路は三日市町駅の直前で暗渠(あんきょ)となり、その先の追跡ができないと思ってそこで調査を終了しました。

ところが、複数の方からのご指摘を受け、「あの水路の続きはあそこですよね」といった意見が寄せられました。

地図で確認しましょう。右下は前回調査した地図に載っていない小さな水路です。

言い訳になりますが、私は三日市町駅の段差に惑わされてしまい、そこに見えない滝がある、その水路は地図の西側、開発された駅前やフォレスト三日市の地下を流れて、その先にある天見川で合流していると錯覚していました。

しかし、実際には水路はそれより北に向かって流れており、あろうことが三日市町駅から先は地図上にきちんと水路が記載されていたのです。皆さんにご指摘を受けて、私はまだまだ河内長野の知識・知見については、未熟者なんだと反省しました。

ということで、リベンジしてみることにしました。前回はこちら、三日市町駅前のセブンイレブンのところで水路の調査を終えたのです。

片添町から流れてきた水路です。ここから暗渠になるわけです。

ここから地中に隠れます。前はこの先はもう見えないと思っていました。しかし、少し北側に歩くと、また地上に出てきます。

暗渠の上には鉄板が乗っているのでセブンイレブンの先までは追跡が容易ですね。

地図を元に先に進みましょう。水路は三日市駅の北側、楠公通学橋東交差点の北側に水路が見えるはずです。

交差点から先に進むと、このように水路が姿を見せました。

水路のそばに地蔵堂があります。水路の水を守っているようですね。

水路はここで滝のように落下し、線路の下をくぐっていくのがわかります。

しかし、水路は分かれていて、もう一方向ありました。こちらは地図に載っていない小さな水路で、線路と並行して高台を流れています。

というわけで予定を変更し、先にこちらの水路を追跡することにしました。

水路は線路と並行して流れています。どこに向かうのでしょうか?

実は水路はさらに分かれていました。画像から見て上方向に向かう流れと左上方向に向かう流れです。

先に上方向に流れている水路を追いかけてみましょう。

ずっと続いているようですが、どうやらこの周辺の田畑に向かっているようです。農業用水ですから当然ですね。

もうひとつの流れはどうなっているのでしょうか?線路と並行して流れています。

雨水を流す路面排水溝のように流れていますが、途中から先に水路がありません。どういうことでしょうか?

よく見ると、なんと、道路を横切って反対側に流れています!

道路の反対側の排水溝に水が流れていきます。

流れは勢いよく下っているのがわかります。

ここからは柵の中に入っていきます。

柵のなかを水が流れていきます。相変わらず線路沿いを流れますが、その先を見ると画像右上のあたりに水色の横棒のようなものが見えますね。

水色の棒に見えるものの正体は南海高野線の鉄橋です。つまりあのあたりに天見川が流れていて、そのための鉄橋です。

そしてこの排水溝の水路もその鉄橋方向を目指していることから、天見川に注がれていることがわかります。

分かれて流れていた水路については大体わかりました。今回はこの水路ではなく、地図に出ている本流の調査なので、最初に分岐したところに戻ります。

本流は滝のように落差があり、南海高野線の線路をくぐるところまで追いかけました。では、その先はどうなっているのでしょうか?

線路の反対側に来ました。水路はこの中を流れていますが、画像上では木々に覆われて少しわかりにくいです。

ただ今回は地図があります。その水路を地図で見ると高野街道とほぼ並行して天見川を目指しています。

というわけで高野街道に入りました。

水路沿いには平行した道はないようですが、高野街道からところどころ水路方面に路地があるので、その路地に入って調査します。

このように路地の先に行くと水路があるのがわかります。橋も生活用の簡易的な橋で、おそらくこの周辺で住んでいる人だけが利用しているようです。

このように高野街道の本道から枝分かれしている小さな道を歩けば

水路が続いているのがわかります。

水路はところどころで大きく曲がっているところがあります。

このような感じで、高野街道で路地を見つけると、右に曲がって行くと水路の様子が見られます。

水路というよりも、もう完全に川になっていますね。

さて高野街道に橋が架かっていますね。この橋は天見川を渡る橋です。

それが意味することとは、いよいよ水路が天見川と合流することです。いよいよクライマックス!

水路を上流側から見ています。このように本当に生活がわかるような家のすぐ横を流れています。

下流を見ると、その先が開けています。ここが水路と天見川の合流点。

天見川の方から合流点を見てみましょう。

高野街道の橋の途中からも水路が滝のように落下して、川と合流しているのがわかります。

天見川から見ると合流点の様子がはっきりわかりますね。先ほどブルーの棒と称した鉄橋が見えることから、あの先に先ほど追いかけた分流の方も合流していることがわかります。

前回は無知のために、この場所が特定できませんでしたが、今回は無事に水路と天見川の合流点を確認できました。

少しだけですが、動画に撮りました。

というわけで、先月のリベンジとばかりに水路の調査を終えました。改めて水路を追いかけると面白い町歩きができます。興味のある方は参考にしてみてください。

三日市駅方面から天見川にそそがれる水路
住所:大阪府河内長野市三日市町
アクセス:南海三日市町駅から徒歩5~15分

※記事へのご感想等ございましたら、「奥河内から情報発信」ページのプロフィール欄にSNSへのリンクがありますので、そちらからお願いします。

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

奥河内から情報発信の最近の記事