【和歌山/御坊】財宝の守護神!縁起の良い名の「宝神社」って知ってる?
はらぺこライターの旅人間です。今回は金運がアップしそうな縁起の良い名前の神社の紹介です。歴史的背景と重ねて見ると重みを感じるはず。
その名前は「宝神社」と言います。
なんだか気になりませんか?宝の名を持つ神社ですよ。
ここは和歌山県御坊市です。
JR御坊駅の南、エバグリーン御坊店の近く、木々に囲まれた一角があります。そこは不思議な存在感に包まれた神聖な場所。
誘われるように近くまで行くと、そこには静かに佇む神社の姿が見えてきます。
派手さ、華やかさは全くない素朴な雰囲気。
しかし、鳥居の神額にある「宝神社」の文字を見ると、何だか…その印象の全てをパッと変わる。
「宝かぁ~」と頭に浮かぶのは…
大判、小判がザクザク…。
境内の案内によると…
昔から、この周辺は鋳造や金属を扱う仕事に携わる人達が多く住んでおり、金属に関係する事から「宝」「財部」の里と呼ばれていたそうな。
「大判小判の宝とは、ちょっと違う」
って思うのは早計。なぜなら、この付近では貨幣の鋳造も盛んに行われていたと伝わっているからです。
境内にはその痕跡も。
これは鋳造の過程に出来た残留物の塊だそう。
よく見ると、内部は金属の塊になっています。
宝神社の由来
奈良時代の古文書には「銭貨を造る鋳銭司を置いた」という記録が残っており、古くから、ここは財宝の守護神として尊崇されていたようです。
大宝3年(703年)、この地方より平城京に銀を献上したと『続日本紀』とあり、諸説あるようですが熊野でとれた銀を舟で運び、この地で精錬し平城京に献上したのではないかと言われています。
つまり、「宝」の名前の通り、貨幣、財宝と深く関わりのある神社なのです。
境内にある案内を読み進めると…
この地の歴史は古く、『紀伊続風土記』によると、建暦(1211年)の文章に「寶」と書かれ、『慶長検地帳』には「財」と書かれていたそうな。
つまり「たから」という地名は800年以上も前からのもの。
この神社の創建当時の棟札には、元禄16年創建(1703年)とあるが、延宝6年(1678年)の『日高鑑』には王子社とあり、創建の記録以前に既に鎮座していたようだ。
ただ、現在の「宝神社」の名前になったのは、ハッキリしていない。
明治42年の神社合祀令、昭和36年の第二室戸台風で社殿倒壊、昭和41年に現在地に移転再建などの歴史を通る。
神社の歴史を考え出すと、難しくなってしまうので簡単にまとめると…
この宝神社は、古くから鋳造や金属と深く関わりがあったこど。そして、金属財宝、または金運守護の神社として崇められているということ。
金運アップを願うなら、ぜひ参拝したい神社である。
宝神社
場所:和歌山県御坊市湯川町大字財部865番地
ご祭神:若一王子、天照大神、保食神
地図(外部リンク)