バンコク・ルーフトップバーの穴場!ハッピーアワーが安い「ZOOM」がおすすめ
バンコクと言えばルーフトップバーでしょ!と、バンコク旅行を目の前にリサーチに励んでいる皆さんも多いことでしょう。
特にバーとしては世界一高い場所にあり映画『ハングオーバー2』のロケ地の一つとなったルーフトップバー「シロッコ(SIROCCO)」のスカイバー(SKY BAR)は、外せないところ。
ここはバンコクの観光名所のアトラクションの一つとして捉えましょう。
なぜって?
一番お安いカクテル1杯1000バーツ、一番お安いグラスワイン1杯900バーツ、2023年8月6日のレートは1バーツ4.10円。…さあ、計算してみましょう。そしてこれとは別に、税・サービス料もプラスされます。
恐らく日本のラグジュアリーホテルのバーでもこの料金で提供しているホテルのバーはあったとしても、少ないでしょう。
でもせっかくのタイ旅行。あきらめたくないですよね。そう、もう一度言います。アトラクションだと思ってください。観光客の自撮り棒を避けながら、景色をのぞき込む日もあるほど大変な人気で、スタンディングバーであることもお忘れなく。
とはいえ「いや、できれば静かな場所で2,3杯飲みながらバンコクの夜景を堪能したいんだ!」という方も多いはず。バンコクのルーフトップバーは、スカイバーだけではありません。たくさんありますよ!
中にはコスパの良い上に、素晴らしい眺めのルーフトップバーも。
今回はその中から、圧倒的なコスパ、そして360度パノラマの抜けるような夜景が楽しめる『ZOOM Sky Bar & Restaurant(以下ZOOM)』というルーフトップバーを紹介します!
JCケビンバンコクサトーンホテル最上階へ
『ZOOM』があるのは、バンコクのオフィス街、サトーンエリア。そこから1本入る「ナラティワート通り」にある『JCケビンバンコクサトーンホテル』の最上階にあります。
チョンノンシー駅から徒歩10分~15分。渋滞が激しいので17時すぎごろから19時まで車で移動することは避けたい通りです。
ロビーに入ったらフロントを正面に見て左へずんずん進むと、エレベーターが。
今は誰も利用していない38階のラウンジ
エレベーターで38階に到着すると、おしゃれなバーカウンターと意味不明に広いスペースがあります。ここはアナンタラ・サトーン時代のカサララウンジのウェイティングスペースだったり、喫煙者が使う素敵なテラスがあったり…。
筆者もアナンタラ時代に利用したことがありますが、それはそれは素晴らしいおもてなしが体験できました。以前はここで、折り目正しいスタッフが恭しく外部からのゲストを階段に導いてくれましたが、残念ながら2023年8月6日現在はこのラウンジ自体が閉鎖されており、誰も『ZOOM』への案内はしてくれません。
突然の土砂降りなどに対応している可能性もありますが、筆者がうかがった際に雨が降ったことはないので、断言はできません。
光の階段のその先は…
このバーカウンターを左手に、右を見ると、「ZOOMはこちら⇒」的なお知らせが書いた黒板が。その矢印の方向に進むとまるで隠れ家への入り口のような階段が…。こぢんまりとしているものの、何かが光り輝いています!
階段です!
階段のその先を想像すると、胸がワクワク。バンコクのルーフトップバーはこういったドラマティックな演出をしてくれる店が多いんですよねぇ。
屋外エリアに出ると、バーン!と、キラキラの『ZOOM』の文字と、青・緑・赤と色を変える光の階段がまだ続きます。
昇り切った先が、2層に分かれている階段を数えると40階のフロアにある『ZOOM』の飲食スぺース。
登り切るまでに振り返ると、めまいを起こしそうな高さです。しかしかなり贅沢なスペースを使ったエントランス部分ですよね。ビジュアル面は実のところ、この階段が一番派手なので、映え写真を狙うならこちらの階段のショットをお忘れなく。
遮るもののないパノラマの景色!
実のところバンコクの人気のありすぎるルーフトップバーは、ガイドブックにあるような人のいない壮大な景色ではなく、人の合間から夜景を望むことになり、一方方向しか見えない場合も多いのです。
ルーフトップバーで飲みたい時ってやっぱり爽快なまでの開放感が一番大事ではありませんか?
まず『ZOOM』は各テーブル自体が広く、ルーフトップ2フロアぶち抜きという恐ろしいまでの広さで、多少混雑したとしても近くに人を感じません。
階段を使い非常に巧妙に段差を作り、各エリアに人が集中しないかのように造られています。他のルーフトップバーでここまで手すり部分が空いている場所は稀少。たいてい雀が並んでいるかのようにグラス片手に多くの人々が自撮りに興じていますからね。
各フロアに段差が付いているので、どの席からも立ち上がらずに、座ったままでバンコクのパノラマの夜景を楽しめるというこの喜びが、たまらないのです。
カウンター席エリアはこの余裕
ルーフトップバーに来て、あえて夜景の見える席ではなく、店員さんとの会話を楽しむバーカウンターに席に座る余裕ってかっこいいなー、と思ってしまいます。
こちらのカウンター席は最上部にあり、これだけ広いので、カウンターに座っているという窮屈さを感じさせませんが、やはりバーテンさん越しに夜景を見ることになるので、どちらかと言うと会話重視派向けでしょう。
この日は男性客の方のみが座っていました。
グループ席との住み分けが秀逸
ホテル兼サービスアパートのルーフトップなので、子ども連れも、そしてかなり大人数のグループ旅行でやってくる人々も見かけますが、なぜか静か。理由はグループ客のエリアを作り、少人数のゲストとは離して座らせているから。
このグループ席は席と席の間が近く、会話もしやすく、人数が多くてもそれなりに快適に過ごせます。
何度か訪れた際にも団体客を見かけましたが、幼いお子さんがよほど大きな声で叫ばない限りは気付きません。
右側の『ZOOM』の文字がプリントされたガラスに囲まれた席がグループ席。こういったエリアが2,3あり、企業パーティーや忘年会、お誕生会などでも使われています。
他の人気ルーフトップバーでは団体客も入り混じるので、大変な騒ぎになる日も多いというのが正直なところ。
『ZOOM』が穴場のルーフトップバーだと思うのは、こういった細やかなフロア造りのなせる業だと思うのです。
絶景ソファ席も
3人~6人までの少人数グループにおすすめはこちらのソファ席。バンコクの夜風を浴びながら、旅の思い出を語り合ったり、明日の予定を決めたり…そんなひと時も良いかもしれませんね。
おすすめの席はこちら!橋のライトアップが見える2名席
『ZOOM』に来ると必ず選んでしまう席がこちらの席。
光り輝く橋のライトアップは、ラマ9世橋と平行に走る8車線の新しい橋で、2024年新年に開通すると報じられています。
目の前のクリスタルのようなオブジェの色は青、緑、赤と色を変え、非日常を演出してくれると同時に、手元のドリンクと夜景の写真を撮りやすくしてくれるので、映えショットも比較的楽に撮影できます。
太陽が沈むと涼しい風が吹くバンコク。南国の夜風に吹かれて飲むカクテルと絶景は、やはりそれだけでもバンコク名物です。
ハッピーアワーなら1杯フリー
さて、『ZOOM』ですが、遮るもののない絶景だけでも十分に訪れる価値大であるものの、絶対に外したくない時間こそ「Happy Hour」です。
17時30分から19時30分とたっぷり2時間あるのも嬉しい限り。この時間は「Buy 1 get 1 Free」ということで、1回のオーダーで2杯も飲めてしまう訳です。
2023年5月に訪れた際は、筆者の頼んだウィスキーベースのカクテルが1杯400バーツしないという、他のルーフトップバーでは考えられない安さだったので、1杯200バーツで楽しめた計算。ただし、全てのドリンクが「Buy 1 get 1 Free」になるわけではなく、お店側が定めているクラシックカクテルとローカルビールのみ。好みのカクテルが含まれていない場合があります。また、ワインやシャンパンなども含まれていませんのでご注意を。
『ZOOM』で最高の時間を過ごすために
バンコク名物のルーフトップバーに行ってみたいけれど、あまりに人が多い場所が苦手、とかゆっくり座って飲めて夜景が見れる方が良いとか、ちょっと予算が…という場合は、コスパの高い絶景穴場ルーフトップバーを覚えておくと良いですよ。
静かにのんびりと風に吹かれてバンコクの夜を満喫しましょう!
最後に『ZOOM』を最大限楽しむためのちょっとしたポイントをお教えします。
遮るもののない絶景が自慢の『ZOOM』ですが、交通上と構造上の理由から避けた方が良い掟があります。
①平日のハッピーアワー狙いなら車での移動はNG
ハッピーアワーが17時30分~19時30分といえば、平日であればバンコク名物地獄の渋滞にぶつかる時間。土日は事故や大きな行事がない限りは特に問題ありません。
前述通り『ZOOM』のあるエリアは平日はサトーン通りも、ナラティワート通りも通勤大渋滞となります。酷い場合は2時間車が動かなかった、ということも。
そうは言ってもコスパの良いハッピーアワーは利用価値大。そんな時は、BTS「チョンノンシー駅」もしくは「セントルイス駅」から歩きましょう。10分~15分ほどですが、もし歩きたくない場合は、専用レーンを走るバス「BRT」が渋滞に関係なく動くので便利。「チョンノンシー駅」からひと駅目の「アーカーンソンクロ駅(Arkhan Songkhro)」で下車すれば、歩道橋を渡った先のツインタワーの手前のビルが『JCケビンバンコクサトーンホテル』です。
②炎天下のハッピーアワーは割けよう
17時30分~19時30分のハッピーアワーをフル活用して、2人で2回はお代わりしたいね!なんていう場合は、なるべく早く行きたい、という人もいるかもしれません。あとは夕日が沈むマジックアワーを狙って、映え写真を撮りたい、という人もいることでしょう。
『ZOOM』には構造上、太陽の光を遮るものがありません。タイの日没はその月によって異なりますが、一番日の長い7月や8月は18時40分を過ぎなければ日没とならないため、ハッピーアワーの17時30分に入ると直射日光をそのまま浴びるなんてことも。日本より赤道に近いタイでの日焼けを、侮っては行けません。
「まだすごく暑いし、日陰もない」と思ったら、ホテルのロビーで時間調整することをおすすめします。
ZOOM Sky Bar & Restaurant 基本情報
ZOOM Sky Bar & Restaurant
所在地:JC KEVIN SATHORN BANGKOK HOTEL 40th Floor 36 NARADHIWAS-RAJANAGARINDRA ROAD, YANNAWA, SATHORN BANGKOK 10120
公式サイト:ZOOM SKY BAR & RESTAURANT