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ストレスに強い人が「やる事」と「やらない事」とは?レジリエンスを高めよう

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「ストレス」に強くなるにはどうすれば良いのでしょうか?

そもそも「ストレス」とは、心身の負荷になる刺激や出来事、状況により生じる緊張状態のことを言い、どう受け止めるかなど、本人のとらえ方によって変わります。

ストレスに対する対処が上手くいかなければ、生じた歪みが元に戻らなくなり、様々な不調を引き起こすことになります。

そうならないためには、「レジリエンス」を高めることが望まれます。

「レジリエンス」とは、ストレスをはね返す力を意味しています。

レジリエンスを高めることができれば、目の前の不都合や困難な状況にも目を背けること無く向き合い、乗り越えていく過程を通して自身を成長させることができます。

もし「自分はストレスに弱い」と感じているのであれば、もしかしたらストレスの対処の仕方を間違えているのかもしれません。

そこで今回は、ストレスに強い人、レジリエンスが高い人が普段からやっていることと、やらないことについて考えてみたいと思います。

自身の普段取っている言動と比較して読み進めてみましょう!

ストレスに強い人がやっている「レジリエンス」を高める手がかりとは?

「レジリエンスを高めたい!」と言っても何をどのようにしたら良いのか分からないという方が多いかと思います。

そこで、生活している中で意識してみると良いポイントについて紹介したいと思います。

・ストレスについて正しく理解する

ストレスは先述した通り、本人の受け止め方によって状態が変わるものですが、そのストレスを生じさせる要因のことを「ストレッサー」と言います。

まずはストレッサーが何なのかを把握することで、自分の中に生じているストレスを正しく理解することができ、今後どのような行動を取れば良いのかを把握しやすくなります。

・自分の傾向に気づき、コントロールする

案外、自分を見つめ直す機会は少ないものではないでしょうか。

そこで、ぜひ自分の性格や気質について振り返ってみましょう。

頭の中で考えるだけではなく、紙に書き出してみるとより客観的に俯瞰することができます。

ものの見方や受け止め方、反応の仕方を知り、強みに活かすことができれば、レジリエンスを高めることができます。

原則として自分をコントロールできるのは、自分しかいませんよね。

ポジティブな方向へ自分をコントロールできれば、人生を大きく好転させることができるハズです。

・心の支えとなる人間関係や居場所を作る

心の支えとなる人や居場所は、生きていく上でなくてはならないものです。

信頼している人、安心できる場所など、ホッとできる所があれば、ストレスを感じた時でも発散させ、とらえ方を見直すことができるようになるかもしれません。

精神的に追い込まれてしまう人や居心地が悪い場所は、自分とは相性が悪いのだと判断し、違うつながりを見つけていく勇気も必要です。

マイナスの要素について的確に判断することができれば、自分にとって必要なものを正しく見極めることができ、レジリエンスを高めることができます。

ストレスに強い人がしない言動とは?

「すぐに人と比較する」「人の持っているものを羨ましがる」「人の顔色ばかりうかがう」など、ついつい生活の中でネガティブな言動を取りがちだという人は多いのではないでしょうか。

しかし、ストレスに強い人は普段からネガティブな言動を極力控えることで、自己肯定感を高め、前向きな気持ちで生活をしています。

ここでは、ストレスに強い人が普段からやらない言動について考えてみたいと思います。

・人への偏見を持つ

残念ながら、あらゆる状況や場面で差別や偏見は生まれてしまいます。

見た目や身分、ちょっとした言動だけで勝手な先入観を持ったり持たれてしまったり…という経験がある方もいるかもしれません。

しかし、ストレスに強い人は、先入観だけで人を判断せずにその人自身の内面を理解しようと心がけています。

また、様々な出会いや経験を大切にし、コミュニケーションを楽しむことで、相手に対する好意的関心を持って接することができていると言えるでしょう。

・人に対して攻撃的な態度を取る

「人は敵だ」「負けてはならない」など、人に対して常に攻撃的な態度や否定的な思考を持つ人もいます。

このような人はもしかしたら、自分に自信が無いのかもしれませんし、心に余裕がないから人を攻撃して欲求を満たしているのかもしれません。

真にメンタルが強い人は、決して人を傷つけることはせず、人に対して友好的な態度で接することの大切さを理解しています。

なぜなら、敵を作っても精神的につらく、良いことは何も無いと十分分かっているのだと思います。

まとめ

今回はレジリエンスの高め方の手がかりと、ストレスに強い人はやらない言動について考えてみました。

いかがでしたか?精神的な安定を保つためにもレジリエンスを高め、逆境や困難を成長のチャンスに変えていきましょう!

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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