【東京都中央区】中央区の木「ヤナギ」にまつわるストーリー「銀座の柳二世」とは~中央区トリビアその12
中央区の木は「ヤナギ」です。銀座8丁目交差点の先、銀座通り沿いには「銀座の柳」の歌詞がかかれた石碑と共に「銀座の柳二世」という札の立つヤナギの植えられています。「銀座の柳二世」とは、どのような「木」なのでしょうか?
日本で最初に街路樹が植えられたのは、中央区の銀座通り(中央通り)と記録があります。明治7年(1874年)のことです。最初は、マツ、カエデ、サクラが植えられましたが、土壌が合わず、どれも枯れてしまったそうです。明治10年、街路樹をヤナギに植え替えたことろ、無事に根付きました。一時期、銀座の街路樹のほとんどがヤナギだったため、銀座の木=ヤナギのイメージができあがりました。
その後、道路の拡張工事、関東大震災、第2次世界大戦の戦火などにより、銀座のヤナギはほぼ消滅してしまいました。こちらは、現在の銀座通りです。今、植えられているのは、ヤナギではなくカツラの木です。
昭和59年(1984年)銀座の柳が3本だけ残っていることを知った有志が枝を持ち帰り、接ぎ木をして復活させました。これが「銀座の柳二世」です。銀座の柳二世は、泰明小学校前など区内のいくつかの場所で見ることができます。
銀座の柳の歌碑の近く、御門通りに植えられているヤナギには、別のストーリーがあります。昭和62年(1987年)、「銀座の柳は安曇野産だった」という新聞記事により、長野県安曇野市(当時は穂高町)から中央区に100本のヤナギが寄贈ました。これらのヤナギは、御門通りに植えられました。
毎年5月には、「銀座柳まつり」が行われるほど、銀座とはゆかりが深いヤナギの木。気にいして歩いていると、区内にはヤナギが植えられている歩道が結構あります。その中には、「銀座の柳三世、四世」が入っていることがありますので、探してみてくださいね。
【銀座の柳の碑】銀座8丁目交差点先、高速道路高架下