WBCの試合時間が長い…新規ファンを取り込むためにも上原浩治が新ルールを提案
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は12日、日本代表「侍ジャパン」がオーストラリアに7対1で快勝し、1次リーグB組を4戦全勝で準々決勝進出を決めた。実力的にも順当といえ、ここからはいよいよ一戦ずつが大事な勝負になってくる。
日本の勝利とは関係のないところで気になるのは試合時間の長さである。この日の試合も日本時間午後7時プレーボールで試合時間は3時間18分。日本戦4試合の中では最も短かったが、終了時間は午後10時半近かった。日本は前日のチェコ戦が3時間26分で、10日の韓国戦は4時間超え。9日の中国戦も3時間41分だった。試合時間が長いのは日本戦だけではなく、他国の試合も同様だ。
前回のコラムでは試合時間の長さにつながる「球数制限」について触れたが、WBCは野球ファンを取り込むチャンスという観点からも、試合進行はスムーズに越したことはない。新たに野球ファンになろうとする人にとっては、もちろん展開で変わると思うが、3時間以内で試合が終わるほうが楽しめると思う。
あくまで個人的な意見になるが、試合展開に応じて、ある程度はストライクゾーンを〝広く〟するという切り替えがあってもいいのではないかと思う。WBCの1次リーグでは、日本のような強豪国にとって、実力的にも差が大きなチームとの対戦がある。大量得点も魅力ではあるが、あまりに試合時間が長くなると、見る側も「間延び」してしまう。点差が開いて勝敗の行方がほぼ決まってきたときには、試合進行を優先した〝広め〟のストライク判定があってもいいと思う。
試合の開始時間も、観客や視聴者が休日の人が多い土日は1時間早めて午後6時にしてもいいのではないだろうか。連日、試合終了時間が午後10時を過ぎてしまい、侍ジャパンの活躍を楽しみにしている日本の子どもたちが、眠い目をこすりながら試合を見ていることも忘れてほしくない。