当時の私はむしろこの街のDeepな雰囲気に惚れ込んでいた

2015年、父親の転勤に伴い上京。

東京に来て一番最初に住んでいたのは同じ西武池袋線上にある『ひばりヶ丘』という駅。毎日池袋駅までは出かけていたので、途中駅の"練馬"ではよく降りていました。

そんな折、たまたま見つけてしまったのがココ『ラーメン太郎』！

喉を潤すのに何度も降りていた練馬ですがようやく出会えたのは2015年の秋頃でした。

外観

西武池袋線・都営大江戸線の『練馬駅』を出て徒歩数分。商店街をとことこ進み一本外れた路地に佇んでいるのがラーメン太郎。非常に怪しげな扉には暖簾などはかかっておらずだいたいの確率でバイクが停めてあるため初見では入りにくいオーラがムンムンに漂っている（らしい）

私自身は日本全国のスナックを飲み歩く事が趣味なので香ばしい建物や看板を見かけると『今日はラッキー！アタリだー！』と、かえって興奮してしまう節がある。笑

店内はテーブルなしのカウンター10席のみ。少々入りづらい店構えではあるが、勇気を出して飛び込んでみてほしい。あら、不思議。座ってしまえば居心地が良いのです

メニュー

壁の写真付きメニューを眺めながら、とりあえずドリンクをオーダーしましょう。お酒をたくさん飲む方なら単品オーダーよりもボトルの方がお得です！常連客のキープボトルがズラリと並ぶ横にそっとボトルをキープしたくて私もついつい角瓶を。大将が氷をくれるので、それでは私も……と自らウイスキーを注いでいきます。炭酸割りの場合、背後にある冷蔵庫からソーダ（500ml）を取り出しましょう。ココでは自分で動いた方がスマートっぽいのでおかわりの際も口頭で告げてソーダを足していきます。もちろんソフトドリンクもありますよ！

お店の人気メニュー①焼売

大将いわく「焼売とハンバーグを比べて見るとハンバーグはメジャーな食べ物。焼売はマイナーイメージでイマイチ人気が出ない、ならば焼売のアンをハンバーグにしてしまえという発想です。ハンバーグの具材は挽肉、玉ねぎ、パン粉。焼売は挽肉、玉ねぎ、片栗粉。焼売をハンバーグにするのには片栗粉の使い方と隠し味にナツメグこれで焼売もメジャーに？」

お店の人気メニュー②麻丼

なぜか、麻婆丼ではなく、麻丼。中抜きの理由はわからないが味は確か。
というのも某TV番組のB級グルメGPでグランプリを受賞したのだとか...
もう色々と凄すぎて言葉が出ない(笑)

お店の人気メニュー③俺様つけ麵

色味がオレンジっぽいからと言って侮ってはいけません。辛さに免疫のない方は一口目から啜りすぎるとしっかりむせ返ります！（私もしっかりむせました）とはいえ2日以上煮込んでいる豚骨スープがベースとなっているため旨味の土台はしっかりしていて中に入っているお野菜との相性もバッチリ。別皿に辛いスープが入っているのでレンゲで一杯ずつ増やして行きましょう！おぉ、また辛さが復活。

辛さがいきすぎると痛みに変わってしまうラーメンが多い中、さすがは中華の達人。俺様つけ麺は最初の一口目は驚くものの豚骨ベースで旨味もしっかりあるため徐々に旨みが増しポカポカと身体が温まっていく感じのタイプです！

サッポロめんフーズの平打ち麺をそのまま啜り舌をブレイクダウン。また汁につけて辛さを復活させつつ食べ進めていきます！10番手のモチモチ太麺はコシがありとっても美味しいですよ。

それにしてもこのつけ麺にはハイボールがとても合うな〜〜〜！

【店主インタビュー】

平成7年10月にオープンしました。1995年ですから、かれこれ28年になります！

お店を始める前に繫盛しているラーメン屋さんを食べ歩きました。その結果、道路の角から2件目がほとんどでした！その条件で探したところ練馬に決めました。

ラーメン太郎の店名は前のオーナーが大家で「ラーメン太郎」を引き継いでほしいというところから決まりました。

子どもの頃。下仁田町（群馬県）には一軒の映画館があってその隣にラーメン屋がありました。友達と通りがかった時、たまたま店主が昼寝をしていたんですよ。それを見て「ラーメン屋さんっていいなぁ」ってラーメン屋になる事に決めました。笑

調理師専門学校（中華料理）の先生に半蔵門東条会館を紹介してもらい修業しました、今も昔もずーっと中華です。

50辛をスープまで完飲した方は4〜5人と記憶しています。唐辛子の種類は一味唐辛子、タイ産チリパウダー、インド、アッサム地方原産地のブート・ジョロキアなどです。

時代の流行を見ながら新メニューを作りたい

まとめ

約30年という長い歴史の中で一人黙々と料理を振る舞いながらも一人一人のお客様に笑顔で接客。これはそうそう続けられることではありません。何よりもご本人が楽しそうにしている姿から元気や希望をもらえますよ。

練馬に佇む隠れ家的な『ラーメン太郎』

一度このオアシスに踏み込んでみませんか？ぐぅーーーー！！！