お手入れ?羽根なし?扇風機の選び方のポイント!
7月中旬になって、関東地方はそろそろ梅雨開けしそうになりました。ここ最近も30度近い「真夏日」が多く、暑くなってきました。梅雨が明けると夏本番でいよいよ暑くなってまいります。今ぐらいの気温であれば、エアコンを付けるほどのことはないけど、少し暑いこともあると思います。そんな時に役立つのは扇風機です。今回は扇風機について紹介します。
扇風機とは
扇風機は風を送って涼むことができる機械です。ファンを回すだけの簡単な構造ながら、夏には大活躍する家電です。使ったことがない人はいないと思いますが、お店で見てみると意外と多くの種類があって迷ってしまいます。
扇風機の種類
リビング扇
標準タイプの扇風機。一番よくある形です。
タワーファン
タワーファンはその名の通り、細くて背の高い機種です。通常のリビング扇とは違ってエアコンのような筒状のファンを使っています。そのため風量はそこまで強くはなく風も局所的で運転音が目立ちます。
機種によっては、ファンヒーターも搭載されている機種があって一年中使えるものもあります。
壁掛け扇
通常の扇風機の羽根の部分とスイッチ部分のみで構成されていて、壁に金具で引っ掛けることができる機種です。置き場所を取らないため狭いところにも設置ができる上に、高さは壁につけるため自由に設定できます。部屋全体に風を行き渡らせることもできます。また、台座部分がないため、掃除機をかける際など邪魔にならなくて便利です。
冷風扇
本体に水を入れるタンクがあり、気化した空気をファンで送風します。水が気化した空気なのでそのままの風より冷たく感じます。機種によっては保冷剤などを入れることもできて、より冷たくなる機種もあります。ただ、エアコンなどのように冷たい風ではなく、湿度が高くなる分部屋全体で見ると、余計に暑く感じることもあるので要注意です。
羽根なし扇
扇風機の1番の特徴でもあるファンがついていない機種です。ダイソンの機種などが有名です。羽根がないため、羽根やカバーに付着する埃などの掃除をしなくてもいいので、お手入れが簡単です。ただ、小さいファンで空気を出す必要があるため、運転音は大きくなります。こちらもタワーファン同様、機種によってはヒーターとして使える機種もあったり、空気清浄機として使える機種もあります。
ハンディファン
ハンディファンはその名の通り、手に収まるサイズのものです。充電式で持ち運んで使うものです。
混同しやすい「サーキュレーター」との違い
扇風機とよく似たものに「サーキュレーター」があります。そもそも「circulateサーキュレイト」には「循環する、世に出回る、流通する」などの意味があります。サーキュレーターは空気を循環させる目的で使用するものです。扇風機は人に当てて涼しくするものなので使用目的が変わります。もちろん構造上は同じ構造なのでそれぞれを代わりに使用することができないわけではありません。
しかし、サーキュレーターは風を人に当てる目的で作られているものではないので、1番弱い風でも比較的強くなってしまうなど、若干使いにくい部分も出てきます。ここは使用用途に合わせて選んでいただくのがいいと思います。
リビング扇の種類
多くの種類がある扇風機ですが、リビング扇はさらに3種類のものがあります。
メカ式
メカ式は1番シンプルな構造で安価な機種です。ボタンがカチカチするラジカセのようなボタンでタイマーもネジ式のシンプルなものです。売り出されている1番安い機種はほとんどこのタイプです。
リモコン式
リモコン式はリモコンがついている機種です。リモコン操作の範囲は限定的で、電源のON/OFFができなかったり、首振りができなかったりします。せっかくリモコンで操作できるものでも、首振りだけは本体まで歩かないといけないのは面倒です。
フルリモコン式
フルリモコン式はすべての操作がリモコンを用いてできる機種です。電源や首振りなどもすべてできます。個人的にはこの機種が一番おすすめです。
ACモーターとDCモーターの違い
扇風機のモーターはACモーターとDCモーターの2種類があります。ACとは交流式のことで壁のコンセントの電流と一緒です。交流とは電圧が一定期間でプラスとマイナスが切り替わり電流の流れる向きが変化します。DCとは直流式でバッテリーや乾電池の電流です。直流は電圧が常に一定で、電流の向きも一方向です。
難しい話はここまでにして、簡単に説明をしていきます。
DCモーターはACモーターに比べ低速で回転することができます。低速で回転できるメリットは静音性が期待できることと、風力の選択肢が広がることです。また、電気代もDCモーターのほうが安く、待機電力もかからないという特徴があります。
DCモーターのメリットまとめ
運転音が静か
DCモーターは低速で回転できるため、運転音が静かです。夜、寝るときに使うのにもおすすめです。
電気代が安い
ACモーターに比べ、電気代は半分以下になります。運転する時間が長い方はDCモーターを選ぶのがいいでしょう。
低速運転可能
低速で回転することが可能なため、風量の調節が細かく設定できる場合が多いです。就寝時に体に当てる場合ACモーターの弱モードでは体が冷えてしまうこともあるので、DCモーターのほうが体が冷えすぎずおすすめです。
DCモーターのデメリットは本体価格が高くなるということです。安くても5千円は超えてくるのものが多いので、そこは購入を考える部分になってしまうかもしれません。
メリットを総合的に考えると、夜に使う場合はDCモーター、昼間にリビングなどで使う場合はACモーターでもいいのではないかと思います。
羽根の枚数
扇風機は羽根の枚数が機種によって変わります。ふつうは羽根が5枚のものが多いですが、最近は7枚の機種も多く出ています。
扇風機の羽根は多ければ多いほど、送り出す風の塊が細かくなって、断続的な自然の風に近くなります。羽根の少ない扇風機の風は、機械で作られた不自然な風なので、人によってはだるく感じたり、体調を崩したりしてしまうこともありますが、羽根の多い扇風機ではそれを軽減できます。
というわけで、今回は扇風機の選び方の紹介でした!選び方というか主に特徴の紹介をしました。みなさんの購入の際の参考になればと思います。