NY金3日:ゴールドマンの1,000ドル割れ予想で、反落
COMEX金8月限 前日比5.50ドル安
始値 1,095.50ドル
高値 1,097.10ドル
安値 1,085.00ドル
終値 1,089.40ドル
米ゴールドマン・サックス・グループが改めて弱気見通しを示したことなどを手掛かりに、反落した。
アジアタイムは1,090ドル台前半で揉み合う展開になったが、欧米タイムに入ると戻りを売られる展開となり、マイナスサイドに沈んでいる。ゴールドマン・サックス・グループが発表したレポートにおいて、改めて1,000ドル割れの見通しを示したことが嫌気されている。12ヶ月の目標価格は1,050ドルと現行価格と大きく乖離している訳ではないが、なお金価格のダウントレンドは継続するとの見方が示されたことが、売り安心感につながった模様だ。本日は米長期金利が低下しているが、為替市場ではドル高圧力が継続していることもネガティブ。原油相場の軟化でCRB商品指数も年初来安値を更新しており、他コモディティ価格とのバランスの意味でも金相場は売られ易い地合が維持されている。
あくまでも7月下旬から続くボックス圏内での値動きであり、なお積極的に仕掛けることに対しては慎重ムードが見受けられる。日柄調整は着実に進んでいるが、なおオシレーター系の指標では下げ過ぎ感が強く、ここから一気に1,050ドル割れからの一段安を試すハードルは低くない。もっとも、トレンドはあくまでも下向きのため、1,120~1,130ドル水準を戻り目処に、下値切り下げを打診する展開は維持される見通し。