【豊中市】豊中市初!大塚製薬とPTAがタッグを組んで実現した公立中学校に熱中症対策で自販機設置
コロナ禍の猛暑。今もなお暑い日が続きますね。
ここ数年、夏になると心配される熱中症。暑い中、部活動などに励む生徒たちの熱中症対策として、豊中市新千里南町の豊中市立第九中学校のPTAが、豊中市の公立中学校として初めて校内に自動販売機を設置したそうです。
設置したのは、ポカリスエットやボディメンテでおなじみの大塚製薬の自販機で、「LIFE LINE VENDER(ライフラインベンダー)」という機種。
大塚製薬株式会社は、豊中市と「健康づくりに関する包括連携協定」を結び、熱中症対策の活動に連携。豊中第九中学校にも一昨年、大塚製薬株式会社の熱中症対策アドバイザーが熱中症のメカニズムや対策を指導してくださったのだとか。
豊中第九中学校には、ウォータークーラーが設置されているそうですが、コロナ禍のため、水筒に入れて利用することしかできず、迅速な水分補給ができないという問題点が。そんな現状を心配したPTAが学校側に相談し、大塚製薬株式会社に話を持ちかけたところ、熱中症から子どもたちを守ることができるのであれば!と理念が一致し、設置が実現したとのこと。
PTAが自販機を設置するにあたっては、熱中症だけでなく「防災対策」についても検討したのだとか。豊中第九中学校は、台風や地震などの避難場所として指定。この自販機は「LIFE LINE VENDER」との名前からも分かる通り、「緊急時解放備蓄型自販機」といって、非常時には、自販機のドリンクを無償で被災者に配れる仕組みになっているとか。しかも停電になっていても配布可能なんてすごいですね!
ドリンクの販売収益の1部はPTAの収益に、そしてさらに大阪府中学校体育連盟に分配され、生徒や地域に還元される素晴らしい仕組みになっているんですね。
とはいえ、まだまだ中学生。お金を学校に持参すること、ゴミを家に持ち帰ることなど、心配な点はイロイロ。そこで夏休み中の7月28日から8月24日に試験運用を実施。決められたことを守らなければ即撤去!ということで、先生方が生徒たちに徹底したところ、見事にルールを守ってくれて9月1日から本格的運用となったのだとか。
熱中症になる前に自己管理で対策して欲しいと、PTAが設置を提案し、実現したものですが、生徒たちの熱中症対策に対する意識の高さが伺えます。これもPTAのみなさんの想いと学校側の理解が実を結んだ結果といえるでしょう。
土日は学校施設開放をしていて、体育館などを外部の方も使用。地域の方にも喜んでいただいているとのこと。
こちらの自販機は、平日は朝とお昼休みと放課後の決まった時間だけ購入可能。まだまだ暑い日が続くので、登校時に熱中症になりかけた!水筒のお茶がなくなってしまった!なんてときに大活躍しそうですね。
豊中市立第九中学校
【住所】大阪府 豊中市 新千里南町 1丁目4番1号
自動販売機設置の詳細は豊中第九中学校ホームページをご覧ください。