「Cercle maruyama」（セルクルマルヤマ）は、道産小麦や天然酵母を使った体にやさしいデリカスチームマフィン、略して「スチマ」の専門店として、今年の秋にオープン。スチマは、具材の入った蒸しパンといえばイメージしやすいかもしれません。この「Cercle maruyama」、実は夜も営業しており、今回は夜のお店におじゃましてきました。

Cercle maruyamaは、気の合うママ友3人で立ち上げたお店。子育てがある程度落ち着いたら、「一緒にお店をやりたいね」と話し続け、本当にそれを実現。有言実行の強力ママたちなのです。スチマをはじめたのは、朝食を食べない子どもが増えている、おやつはスナック菓子ばかりといった子どもたちの食環境に、少しでも役立つものをと考えたのがきっかけだったそう。子どもたちが口にするものだからこそ、安心安全なものを提供したいと、使用しているのは道産の小麦、砂糖、塩、天然酵母。そして、卵、牛乳、油は不使用。スチマの中の具材は、きんぴらごぼうやカレー、枝豆ベーコンなどの惣菜もあれば、チョコやあんこやクリームが入ったスイーツタイプも。手軽に食べることができ、安心安全で、栄養も取れ、心も体も満足いくスチマは、世のママたちが忙しいこともよく分かっている3人だからこそ作れたわけです。冷凍もでき、朝食におやつに食べたいときに温め直せばＯＫ。子どもだけでなく、大人も満足いくおいしさだから、多めに冷凍庫にストックしたくなります。

さて、今日はナイトタイムの紹介。お店をオープンするにあたって、昼のスチマだけでなく、夜はお惣菜とお酒の店をやることも計画していたそうで、このたび本格始動となりました。3人のママたち、ただの料理好きではないのがポイント。3人ともかなりの腕前＆おいしいもの好きときており、提供しているのは家庭料理なのですが、その域を超えているというか、一度食べると虜になるような家庭料理なわけです。そんな料理上手なママを持った子どもたちがうらやましい限りです。

シンプルながらも清潔感のある落ち着いた雰囲気の店内には、カウンター9席、奥には8人掛けのボックス席があります。中に入ると、オープンキッチンに立つ明るいママ（お母さん）たちが迎えてくれます。「おかえり」と言われれば、「ただいま！」と思わず元気に返事をしてしまいそうなアットホームさもあります。Cercle maruyamaのCercle（セルクル）は、フランス語で「円」「サークル」という意味。店名には、円山の「円」、3人のママの縁、地域の方たちとの縁（輪）という意味が込められているそう。地域の人たちの憩いの場になればというのも納得です。

看板メニューは、日高のびらとり和牛専門店「くろべこ」の肉を使った「牛すじの煮込み」700円。牛の旨みが口の中に広がるおいしさで、これを少しずつつまみながら一日の終わりに、お酒を１，2杯いただけたら最高ですね。

また、ワインに合いそうなのが「アヒージョ」800円。季節によって具材の内容は変わるそうですが、今は海老やホタテといった魚介や砂肝を用いています。夕食代わりにしたい場合は、牛すじとアヒージョにプレーンのスチマをつけるのもおすすめ（1個200円）。ふかふかに蒸したスチマに、具材の旨みが染み出したアヒージョのオイルや牛すじをつけてひと口…、それはおいしいに決まっています。

このほか、たっぷりの野菜と手作りの肉団子が入った「蒸しセイロ」900円など、ヘルシーなメニューもそろっています。女性一人でも立ち寄りやすい雰囲気とメニュー構成はリピートしたくなります。

提供しているお酒は、ビール、日本酒、焼酎、ワインと多彩。ビールはクラフトビールの生ビールで、銘柄はそのときによって変わるので違う味を楽しめます。日本酒や焼酎は珍しいものも用意。ママたちのセレクトで、都度おいしいお酒を仕入れるそうなのでこちらも要チェックです。ちなみにカクテルはないので、あしからず。お通し500円。

男女問わず、「あぁ、疲れたなぁ、おいしいものをちょっと食べて帰りたい」という働き盛りの方はもちろん、「楽しいお酒を軽くひっかけてから、気持ちよく寝たい」というご近所さんもぜひぜひ一度寄ってみてください。なんだかイイ気分で帰れること間違いなしです。