「1日1秒でも座れば座り込みをしたことになる」共産党のフェイクアカウントが拡散。ひろゆき氏に便乗?
ひろゆき氏の「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」騒動のなかで、共産党九州支部を名乗るアカウントが「1日1秒でも座れば座り込みをしたことになる」と主張するツイートが拡散していますが、フェイクアカウントです。
「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」が物議
この騒動は10月3日、ひろゆき氏が辺野古新基地への座り込み抗議の看板で記念撮影した写真とともに「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」との疑問を呈したことから始まります。
このツイートに対して辺野古新基地の建設反対派は「座り込み抗議は続いている」と反発。
沖縄大学の学生自治会アカウントも「辺野古の座り込み行動は、工事のための車両が来る9時、12時、15時に合わせて行われます。夕暮れごろには誰もいないということはよくあります」と「座り込みはつねに座っているわけではない」と説明しました。
これを受けてひろゆき氏が「『9時、12時、15時しか居ません』と書いてくれないと、わからないですよ。誤解する人が増えないように、書き足しておいて貰ってもいいですか?」とツイートしたことから、ひろゆき氏の考えに同意する人たちと、基地建設反対派のあいだで激しい言い争いが発生しました。
偽アカウントの「1日1秒でも座れば座り込みをしたことになる」が拡散
その物議が続く翌4日、「共産党九州常任委員会」を名乗るアカウントがひろゆき氏の「書き足して欲しい」とのツイートに対して「そんな事は書きません 1日1秒でも座れば座り込みをしたことになります」と引用リツイート。
これに対してひろゆき氏が「毎日バス停を使う人は、バス停で毎日座り込みをしてる事になる、、、と。」とさらに引用リツイートで返信したことから、このツイートは「共産党がおかしなことを言っている」と拡散しました。
しかしながら、このアカウントは日本共産党に見せかけたフェイクアカウントです。
フェイクアカウントだと判断できる理由は?
このアカウントがフェイクだと判断できる理由は4つあります。
1つめは開設したばかりのアカウントだということです。
「共産党九州常任委員会」は2022年8月に作られたものであり、運用実績があるとは言えません。
開設が比較的新しいアカウントは、いわゆる「釣り」アカウントである可能性が高いのです。
2つめはIDです。
「共産党九州常任委員会」のIDは「CUBERCastro」であり、これはキューバ(Cuba)とカストロ(Castro)、つまりは共産主義を連想させます。
しかし、そんな海外由来のIDを日本の共産党が使うとは考えにくいです。
3つめはプロフィールの内容です。
「共産党の九州支部でございます 統一カルト自公政権を打倒し共産主義を前進させる為に毎日頑張ってます。#自衛隊廃止、#日米安保破棄 #非武装中立 #天皇制反対 中韓に安全保障をお願いし憲法9条堅持」と書いてありますが、「統一カルト自公政権」や「中韓に安全保障をお願い」などの過激なワードが散りばめられています。
日本の政党がたとえ支部であろうともこのような運用を許すとは考えづらく、1、2、3が揃った時点で日本共産党と勘違いさせるためのアカウントだと判断できます。
そして4つめですが、日本共産党には「中央委員会」や「常任幹部会」はありますが、「共産党九州常任委員会」は存在しません。
以上のことから、「共産党九州常任委員会」はフェイクアカウントで間違いないと言って良いでしょう。
日本共産党「日本共産党にそのような組織はありません」
ちなみにこの件について後ほど日本共産党に確認を取ろうと思っていたら、10月6日、日本共産党が公式Twitterアカウントで「バズっているこのツイートのアカウント名は「共産党九州常任委員会」となっておりますが、日本共産党にそのような組織はありません」と正式に否定する発表を行いました。
以上のことから、「共産党九州常任委員会」はフェイクアカウントであり、共産党の印象を悪くするために作られた悪質なものであると言えます。