【南アルプス市】南アルプス市は野鳥天国!近所の川辺に行ってみよう
すっかり川霧が立つ季節になりましたが、南アルプス市の川辺はこれからが賑やかになってきます。今回は、筆者の自宅周辺で観察される野鳥を中心にご紹介してみたいと思います。
南アルプス市の南東部を流れる油川。冬になるとカモ等の水鳥達を中心に、野鳥の鳴き声で賑やかになります。
12月現在、コガモ・カルガモ・ヒドリガモの群れが多く、これからマガモの群れが大挙飛来すると思われます。
野鳥の撮影には望遠レンズ必須です。警戒心が強いので、観察するにもゆっくりと近づきましょう。
観察する人は双眼鏡があると捗ります。
カルガモの雌雄は見分けつきにくいのです。
ちょっとオシャレさんな感じのヒドリガモ。
今のところ、コガモ>ヒドリガモ>カルガモ>マガモの勢力関係。これから訳がわからなくなるくらい増えてきます。
大型のサギ達もいます。
サギの仲間も何気に多いですね。
電線に止まるコサギ。電柱や屋根にダイサギがいることもあります。
ゴイサギは茂みの中に営巣して子育てする姿を見かけます。
カワウも留鳥なので一年を通じて見ることができます。潜水が得意で、他の水鳥と違って羽に油分が少ないので、羽を広げて乾かしている姿が特徴的です。
なかなか捕食している場面は撮れないのですが、運よく撮ることができました。ちなみに捕食されているのはナマズです。
クイナ科のバン。交通量が少なくないので、滅多に道路まで上がってきません。
こちらもクイナ科のオオバン。バンよりも大柄でクチバシは白い。
目つきが怖いカイツブリ。留鳥で茂みで営巣して子育てしている姿が見られます。
バンの喧嘩?を眺めるカイツブリ。たまにバンの喧嘩にカモが割って入る場面が見られます。理由は何なのでしょうか?
水鳥ではない野鳥も沢山います。
写真を撮っては調べるといった作業が大変だけど楽しいです。
季節によっても顔ぶれが変わるので、探し出すとキリがないしハマります。
ハクセキレイは探す必要が無いくらいよく見かける野鳥ですね。特にコンビニの駐車場で見かけますが、田おこしや稲刈りが終わった田んぼで餌を食べている姿をよく見かけます。
セグロセキレイはハクセキレイと同じくスズメの仲間です。ハクセキレイよりも数は少なく見つけにくいです。
都市部では最近見かけなくなってきたと聞きますが、こちらではまだまだ一大勢力を保っております。茂みの中はスズメの学校です。
スズメとムクドリに占拠された柿の木。なかなか騒々しいです。
冬場はいませんが、春になるといたるところで飛び回っています。我が家で巣作りしますが、ここ数年は途中で止めてしまうようです。
いわゆるミドリガメ。緊急対策外来種ですが、油川では今のところ個体数は少ないかな?スッポンもいますが、遠くからでも人の気配を察して潜ってしまうので、なかなか撮影は難しいのです。
下流の水門が工事で開放されている時期、河川の水位が下がったことで、普段お目にかかることが難しい動物に出会えたこともありました。
油川の魚類の覇者はコイです。40〜50cmの個体が悠々泳いでいます。釣りでもすればコイ以外の小魚も確認できそうですが、なかなか重い腰は上がりません。ナマズは釣り人が釣り上げていたり、カワウに捕食されている姿で確認できています。
今回、記事にするにあたり写真を集めることで、思った以上に油川周辺には多種多様な生き物がいることを再確認できました。油川に限らず南アルプス市の河川や水辺では、多様な生物が貴重な生態系を形成しています。冬場ではありますが、カモ達を中心とした渡り鳥が多い季節になります。晴れて日差しが暖かな休日に、カメラや双眼鏡を持って野鳥等の観察に出かけられてはいかがでしょうか?
油川周辺では、コイやナマズ釣りで訪れる人や、野鳥撮影で訪れる人が結構いらっしゃいますが、中には車の止め方やゴミの不始末等困った方がいたりします。道交法の遵守は当然ですが、近くで暮らしている人がいることも考えて、マナーを守って楽しんでいただければと思います。