関東平野部では、今週毎日のように雪が降る可能性も
今夜遅く~あす明け方がピーク
関東平野部は、今週毎日のように雪が降る可能性があります。
まずきょう13日(日)は間もなく南部から雨や雪となり、日中は雨で推移する所が多いものの、今夜は広い範囲で雪となるでしょう。横浜では午前9時頃からすでにみぞれを観測しています。
雪のピークは今夜遅くからあす14日(月)明け方にかけてで、平野部でも5センチ以上の雪が積もる大雪となるおそれがあります。
積もりやすい所は?
気象庁がけさ発表した予想降雪量は、いずれも多い所で、甲信30センチ、箱根や多摩、秩父20センチ、関東北部山沿い15センチ、関東平野部8センチ、東京23区でも8センチの予想です。
コンピュータが予想している降雪量をみてみると、降水量と下層寒気の兼ね合いで、平野部で最も多く降るのは、東京23区からさいたま周辺や千葉北西部から茨城の内陸にかけてで、7センチ以上の赤い領域が広がっています。
ただ風向きや降水強度、わずかな下層寒気の強弱でこれら領域が変わる可能性がありますので、注意が必要です。
あす14日(月)の朝には雪はほとんど止んでいますが、積雪による交通障害や交通機関の乱れ、転倒事故などに警戒して下さい。
15日(火)午前中も雪が降る?
大雪が過ぎるあさって15日(火)の朝も上図のように関東平野部では降雪が予想されています。これは東海地方で発生する小さな低気圧のような降水域が広がり、通過していくためです。
降水量は少なく、数ミリ程度とみられ、大雪となるようなことはまずありませんが、気温が低いため、わずかな降雪でもうっすらと白くなる可能性はありますので、注意が必要です。
16日(水)も雪が舞う?
さらに上図は16日(水)午前中の予想ですが、再び弱いながら降雪が予想されています。
これは上空に流れ込んでくる強烈な寒気に伴って弱いながら雪雲が発生するためで、雪は舞う程度で、積もる可能性はほとんどないものの、17日(木)にかけても、雪のちらつきやすい状態が続くとみられます。
19日(土)~20日(日)に南岸低気圧
そして19日(土)から20日(日)にかけて、次の週末も雪が降る可能性があります。
これは上図のように南の海上を低気圧が発達しながら通過するためで、下層寒気の強度や低気圧の通過位置などによっては本格的に積もる雪となる可能性もあります。ただこのあたりは、まだかなりの不確実性を伴っています。
このように今週は関東平野部でも毎日のように雪が降る可能性がありますが、それもこれも上空に強い寒気が居座り続けるためというのが大きな要因です。
最新の予想をみても、今後まだ10日程度は真冬並み、あるいは真冬以上の厳しい寒さが続く見通しで、春を思わせる暖かな日はまだかなり先となりそうです。