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40代からのひとり旅!「ソロ温泉で訪ねたい温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

40代に突入すると、温泉にハマる人が多いようだ。年を重ねるほど観光やレジャーのワクワクよりも癒やしを求めるようになるのかもしれない。40代の筆者自身もそうだが、体力が落ちて、健康面が気になるのもこの世代からだ。

また、40代を超えると、ひとりでの温泉旅(=ソロ温泉)に興味をもつ人が多い。若い頃と違って一人で行動することに抵抗感がなくなるのかもしれない。筆者のまわりにも自分の価値観や趣味に合わせて、気ままに旅をしたいという人が多い。

ひとりで温泉に入りながら自分だけの時間を過ごす。それを実現するソロ温泉は、さまざまなしがらみが多い現代社会ならではの贅沢である。

3900以上の温泉をめぐってきた筆者が、40代からのひとり旅におすすめの温泉地を5カ所紹介したい。

鳴子温泉郷(宮城県)

ソロ温泉は、ひとり客でも受け入れてくれる宿が多い温泉地のほうが使い勝手がよい。鳴子温泉郷は、鳴子を中心に東鳴子、川渡、中山平、鬼首の5つの温泉地で構成される。最も宿の数が多いのは鳴子温泉で、ひとり客でも予約をとりやすい上に、湯の街情緒もある。また、東鳴子や川渡、中山平は湯治場の素朴な風情が魅力。湯治宿が数多く健在で、ひとりでも数千円で宿泊できる湯治宿も存在する。連泊して温泉めぐりを楽しむのも一興だ。

湯宿温泉(群馬県)

ただただ湯につかるだけでよい……そんな温泉旅にふさわしいのが、新潟との県境の三国峠の手前にある湯宿温泉。歓楽的要素は何もなく、共同浴場や湯治宿が並ぶ静かな温泉地で、「寂れている」と受け取る人もいるかもしれないが、「鄙びている」と受け取るほうが正解。熱狂的なファンをもつ、つげ義春の『ゲンセンカン主人』の舞台となった温泉地でもある。ただただ湯の街の情緒を味わい、温泉につかる…そんな温泉中心のひとり旅におすすめ。ひとり旅歓迎の宿「金田屋」など、ソロ客にもやさしい宿が多い。

野沢温泉(長野県)

「ひとり旅なら贅沢せず、素泊まりでもよい」という人は多い。そんな人には選択肢が多い温泉地がおすすめ。標高600mに位置する情緒あふれる野沢温泉は、旅館や土産物屋、飲食店などが並び、ひとり旅でもなじみやすい規模感。正統派の温泉旅館も多いが、安価に滞在するなら素泊まり数千円の民宿やペンションなどもある。リーズナブルに長期滞在も可能だ。温泉を引いていない宿でも、外湯が13カ所あるので困ることはない。温泉街には食事をできる飲食店も多い。

美又温泉(島根県)

山陰地方にはひとり旅が似合う鄙びた温泉地が多い。江戸時代に開湯した山あいの静かな出湯、美又温泉もそのひとつ。全国的な知名度は高くはないが、「日本屈指の美肌・美人の湯」と称されるように、特徴的な泉質が自慢。実際トロトロ、スベスベとした肌触りの湯は他の温泉地ではなかなか経験できない。昭和を感じさせる街並みや旅館も魅力だ。

日奈久温泉(熊本県)

40代より上の世代には昭和を感じられる街並みのほうが心も落ち着くかもしれない。レトロな雰囲気が魅力の温泉街には、15軒ほどの旅館と2軒の共同浴場、日帰り専門の温泉もある。もともと湯治場の性格をもつ温泉地なので、華やかさはないが、静かで落ち着いた湯の街情緒を味わいたい人にはおすすめ。共同浴場「ばんぺい湯」のほか、気軽に入浴できる温泉も充実しているため、ひとり旅でも臆することはない。もともと湯治色の強い温泉地だけに、ひとりでも泊まれる宿はある。

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温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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