Yahoo!ニュース

【札幌市】地元で評判! パン、お弁当、惣菜など、毎日違うお店の味が楽しめる「タネキッチン」

徳積ナマコプロフィールライター/物書き/企画編集(札幌市)

6月に札幌市白石区にオープンした「タネキッチン」。国道12号から脇に入った住宅街にあるシェアキッチンです。業務用の厨房機器がそろっており、設備投資なしで自分の商品を作ることができ、さらにそこで直売も可能。現在7人が利用し、お弁当やお総菜、ラップサンド、韓国料理、パン、アイシングクッキーなどを日替わりで製造販売しています。目立つような看板が立っているわけでもありませんが、オープンから約2カ月、すでにご近所さんたちの間で評判のお店となっています。

住宅街にある小さなお店
住宅街にある小さなお店

タネキッチンを運営する「my企画」の代表・小西麻衣さんの本業は中小企業診断士。食に関することで創業したい人からたくさん相談を受けるものの、飲食の提供や加工品製造は、初期投資、設備投資、家賃とさまざまな費用がネックとなり、創業にいたらないケースが大半…。創業できても、収支を合わせるために長時間労働になる傾向があり、特に家事、育児、介護と1人で何役もこなす女性にとって高いハードルとなっていることが気になっていました。そこで、「その場で販売も可能なシェアキッチンを作れば、たくさんの人の夢のサポートができるのかもしれない」と思い立ちます。自分の作ったものを売りたい人、毎日店に立てないけれど店をやりたい人、キッチンカーや催事で提供する料理の仕込みをしたい人たちに利用してもらいたいと、自身が菓子製造許可と飲食店営業許可も取得し、タネキッチンを立ち上げました。

「daily dish」の日替わりのお弁当(小西さん提供写真)
「daily dish」の日替わりのお弁当(小西さん提供写真)

利用者の1人、「ワンコと私の食事 daily dish」の岡本由香梨さんは料理教室の先生。もともと犬用の惣菜販売について小西さんに相談していたのがきっかけで、キッチンを借りることに。せっかくなら、犬用はもちろん、人が食べられるものもと、彩り豊かな日替わりのお弁当や惣菜も販売しています。「最初は製造だけのつもりでしたが、今はお客さまと直接やり取りができる直売も楽しみになっています」とニッコリ。管理栄養士の知識を生かし、健康のことも考えて作られたお弁当は、ご近所さんにも人気で、いつも通ってくれる常連さんもいるそう。

「daily dish」のワンちゃんメニュー(小西さん提供写真)
「daily dish」のワンちゃんメニュー(小西さん提供写真)

ちょうどおじゃました日は、7月から仲間入りした韓国料理「LEE-BENTO」の日。普段は、韓国の家庭料理や韓国語を教えているという李晶美さんが腕を振るっていました。出来上がったキンパやビビンバ(各850円)はどれも美味しそう! 韓国で人気の健康ドリンク「ミスカル」(380円)も販売。李さんは、「自分で店を構えるとなるとリスクも大きいけれど、自分のペースでできるシェアキッチンからスタートするのはいい」と、シェアキッチンの良さを語ります。

「LEE-BENTO」のお弁当とミスカル。ミスカルは香ばしくて美味しい!暑い夏にはぴったり
「LEE-BENTO」のお弁当とミスカル。ミスカルは香ばしくて美味しい!暑い夏にはぴったり

オープンと同時に、近所の人たちが続々と来店。「重宝しています。日替わりで違うものが楽しめるし、どれも毎日安心して食べられるものばかりでうれしい」と笑顔で話す常連さんも。小西さんは、想像以上に地元の人たちに支持されていると実感。「ひとつの店舗に、日替わりで専門店が登場しているような感じが喜ばれているようです。これは新たな発見でもありました」と話します。出店したいという問い合わせも多数きており、シェアキッチンのニーズも感じているそう。

常連さんたちとの会話も弾みます
常連さんたちとの会話も弾みます

営業日、営業時間に関しては、店舗ごとで異なるため、インスタグラムでチェックを。

タネキッチン
札幌市白石区本通16北1の3
http://www.tanekitchen.net/
https://www.instagram.com/tanekitchen/

プロフィールライター/物書き/企画編集(札幌市)

長年、広告、編集、ライター業に携わってきました。今は、これまでの経験を活かし、人の人生に耳を傾け、プロフィールをまとめる仕事が中心です。ライフスタイル、クラフト、食、アート、映画、ドラマ、アウトドア、農業、健康、スピ…と、興味があるとなんでも首を突っ込みます。この世は楽しい修行の場で、すべては人生のネタ。私って面白いと思って生きています。

徳積ナマコの最近の記事