物を減らすのが苦手な人へ。元「物多め」の片付けの専門家が「迷わず減らせた物」5選
整理収納アドバイザーむらさきすいこです。元々「物多め」だった私は、1年以上かけて自宅を片づけ、現在はシンプルライフを送っています。今回は、自宅を片づける際に「迷わず減らせた物」を5つご紹介します。私は現在、お客様の自宅に伺って一緒に片付けをする「訪問整理収納サポート」という仕事をしていますが、実は今回ご紹介する物は多くのご家庭が「たくさん所有」している物ばかりです。まず迷ったら、ここから手を付けてみてください。
1.保存容器
保存容器は、好んで所有しているものの他に、100円ショップで気まぐれで買ったものや景品でもらったものなど、大量に所有しているご家庭がとても多いです。私も、なぜか多種多様な保存容器をたくさん持っていました。食品の作り置きをするなど、状況によってはまとまった数が必要ですが、残り物のおかずを保存する程度ならそれほど多くは必要ないと気づき、減らしてみることにしました。
まずは、変色したり、食品の匂いが付いたりして劣化したものや、収納しにくい形(円形)の保存容器から手放しました。そして、プラスチック製から耐熱ガラス製の保存容器に買い替えて、数を絞りながらも長く使える物にアップデートしました。
2.水筒
保存容器と同様、日ごろ使っているものの他に、ノベルティや記念品でもらうことが多い水筒。片付けの現場でも、収納しきれないほど所有している方が多いもののひとつです。毎日使っている物はキッチンに出したままで、使っていない水筒が引き出しや棚を占領していませんか?二人の息子がいる四人家族の筆者も、かつては山ほど水筒を持っていました。一人につき「大・中・小」サイズのボトルを所有しており(この時点で12本)、さらに未使用のものを合わせたら相当な数。それらを所狭しと棚に押し込んでいました。そこで、使用頻度の高い「中サイズ」のみ一人1個所有し、「大・小サイズ」は家族兼用にして数を減らしました。思い入れのないノベルティの水筒は手放し、現在は引き出し一段に収まる量にしています。スペースにゆとりが生まれ、減らして良かったと思っています。思い当たる方は、ぜひ見直してみてください。
3.お弁当箱
お弁当箱も、高確率で大量に所有している方が多いもののひとつです。お子さんが中学生になったけど、幼稚園時代のものを所有しているケースも多々あります。お弁当作りの際に、多種多様なものを使いこなせているならまったく問題ありませんが、日常的に使うものが決まっているのに大量に持っている場合には、減らすことを検討してみると良いかもしれません。私もかつては大量にお弁当箱を所有していましたが、整理をして、日常的に使うものと予備1個だけを残すことにしました。イレギュラーな際には使い捨て容器を使うなどして工夫したら困ることはありませんでした。
お子さんが幼稚園時代に使っていたお弁当箱に思い入れがある人は、無理に捨てなくても大丈夫です。きれいに洗って乾燥させたら、「思い出品」として別の場所で保管すると使用頻度の高い物が出し入れしやすくなりますよ。
4.便せん・封筒
便せん・封筒セットや旅行先で買ったポストカード、一行せんなどを収納ボックスや引き出しに大量に持っている方はとても多いです。実は、筆者もかつては使いきれないほどの量を持っていました。今では手紙を書く回数も減ったため、大幅に減らすことを決意しました。整理をしてみると、長期にわたり使わずに持ち続けていたため、変色したり角が折れたりするものもたくさん見つかりました。使用できるものはメモ用紙としてどんどん消費。なかには処分したものもありますが、使えるものを捨てるのは胸が痛むものです。その経験から、今では出先で安易に手に入れることをやめるようになりました。
使いきれないなら買わない、と冷静に判断できるようになり、現在はお手紙用品はファイル1冊分を適正量にしています。
5.劣化した洋服
整理収納サポートでクローゼットを整理すると、首元が伸びたり、汚れや穴の開いた洋服が見つかることがよくあります。明らかに劣化している洋服は、減らしやすいアイテムのひとつです。しかし、洋服の整理をする際に「もったいないから部屋着にしようかな」と迷う方もいます。私も物が多かった時には、なかなか手放すことができず、劣化した外出着を「部屋着に格下げ」して着ていましたが、あるとき家の鏡に映った自分の姿を見て気分が下がっていることに気づきました。住まいを片づけた今では、家では「外出着のお下がり」ではなく、気に入った部屋着を選んで着用することにしています。ぜひ、明らかに劣化している洋服は手放していきましょう。
今回の記事が、物を減らすのが苦手な方の参考になりましたら幸いです。