【京都市中京区】京の町工場や和雑貨、うなぎや漬物、寺院のアトツギさんがインターン学生らとユニーク縁日
「本来のお寺は、人々の心の拠り所として開かれた場所、まさに地域の人たちにとって『とまり木』のような場所なのではないか。ありのままに、ひたむきに生きる人たちと時と場を共有して、その人たちに寄り添った活動を行ってゆきたい」と語るのは、油小路六角にある14代続く、浄土真宗本願寺派の佛現寺の副住職油小路和貴さんです。
佛現寺は、諸説ありますが、1600年頃に十条油小路で開基されたといわれていて、1868年の「鳥羽伏見の戦い」の戦禍に巻き込まれ、六角油小路に移り再建されたといわれる歴史ある寺院です。これまで同寺では、日本酒イベント「てらのみ」始め、副住職さんの子育ての経験などもあって、ママさんや親子向けなどのイベントなど、地域交流を目的に様々な企画を行ってきました。
その佛現寺を会場に同寺とアトツギを中心とした実行委員会の主催で、2024年11月4日に「アトツギ縁日」と題されたユニークなイベントが開催されます。ブースを出店するのは、有限会社上田製作所、洛西紙工株式会社、株式会社もり、佛現寺、株式会社はじめ商会、うなぎのしお冨の新進気鋭の六人の「アトツギ」さんたち。「アトツギラボ」というアトツギが集まるコミュニティーでの出会いから、かつての中高大の同級生を中心とした縁なのだそう。
当日は、来場者らと対話できるトークイベントやそれぞれの事業所のインターン学生らと知恵を絞った飲食や体験などの企画が実施されます。ダンボール屋の「アトツギ」こと洛西紙工株式会社取締役の小田智英さんは、「アトツギや創業者や学生など、年齢も挑戦内容も違う人たちが集まり、楽しく新しい価値が生み出せればと思います」と話します。
自動車部品制作の高い技術力を活かして、アウトドア用品の制作やモノづくりワークショップ、こども職業体験なども行っているものづくり屋の「アトツギ」こと有限会社上田製作所の上田健太さんは、「一人でも多くの方にモノづくりに興味を持ってもらいたい」のだそう。
和雑貨屋「アトツギ」こと株式会社はじめ商会代表の高須萌さんも「来場者全員に今日は来てよかったと言わせるぞ!」と意気込みを見せています。漬物屋さんや鰻屋さんの「アトツギ」さんたちからもどんなブースが出されるのかワクワクしますね!
発起人であり中心になって企画運営を進める「アトツギラボ」代表の小野寺亮太さんは、「多くの人にアトツギさんたちの挑戦を知ってもらい、来場者の方々との対話も大事にしたいですね。小さなお子さんから、学生さん、大人も誰でも大歓迎です」と呼び掛けています。
京都市内の中心部でもありますので、興味のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか!
佛現寺(外部リンク)京都市中京区六角油小路町316 075-255-3372
アトツギ縁日(外部リンク)