【全文】NewJeans緊急記者会見 質疑応答パート 現場で語った「問題の本質」「ミン氏への思い」
韓国内外の多方面に大きな衝撃を与えた10月28日のNewJeansの緊急記者会見。
現場でいったい何があったのか。様々な分析は本人たちの言葉から始まる。ここでは当日、冒頭の意見表明に続いていて行われた質疑応答の全文をできるかぎり忠実に訳し、紹介する。
(質問者のメディア名は聞き取れるメディアのみのものとしました)
会見冒頭のNewJeansメンバーによる意見表明全文はこちら(韓国トレンド研究所)
Q: (聯合ニュース) 明日すぐに日本へ出国されると伺っていますが、ADORを去った後、前代表と直ぐに一緒に活動する予定なのか、あるいは時間を置くのか教えてください。また、記者会見の直前にADOR経営陣と特別なコミュニケーションはなかったようですが、最後に話をした時期とその内容について教えてください。
ミンジ: まず申し上げた通り、予定されているスケジュールは全て実施する予定です。私たちも可能であれば、当然ミン・ヒジン代表と一緒に継続して仕事をしたい気持ちです。
ADORの方々から、コミュニケーション不足だったとのご指摘がありましたが、私たちは継続して意見を伝えてきました。それに対して常にそっけない返答をしていたのはADOR側でした。
Q: (チャンネルA)内容証明に対するADOR側からの回答は受け取られましたか?受け取られた場合、どのような内容でしたか?
ミンジ: 記者会見の1時間前にメールを送ってこられ、時間が限られていましたが、私たちも全て読みました。そのメールの内容を見て、改めて状況の深刻さを感じました。メールの主な内容は、14日という行動を求めたのに14日という時間が不足していた、メンバーとの面談なしにこのような事が進められて悲しい、ADORが行った行為ではないため対応できない事項があった、というものでした。
私たちは既に是正要求内容と期間を提示したのに、その間何の行動もされませんでした。9月の(9月に行ったYouTubeでの)ライブでも同じ内容を申し上げ、内容証明の期間に間に合わせようという誠意もなく、是正要求期間が深夜に迫っているにもかかわらず、明日到着する内容証明を送ると言われました。内容証明は改善には関心がなく、全て嘘と言い逃ればかりでした。
記者の方々はご存じないかもしれませんが、常にこのような時間稼ぎのような回避的な返答が、いつも私たちに対する態度でした。本当にこれ以上私たちの大切な時間を無駄にしたくないので、私たちの要求が是正されなかったため、29日深夜が過ぎれば予定通り専属契約を解除する予定です。
ヘリン:そして、ADORから送って来た返答は明日の午前に公開する予定です。
Q: 予定通り解除されるということは、仮処分申請を提出するということでしょうか? 明日提出される場合、おおよその時間や日程を教えてください。また、メールを開く前にこの記者会見を計画されていたということですが、メンバーの方々は既にADORが適切な対話に応じないだろうと考えていたのでしょうか?
ミンジ: まず、契約効力停止の仮処分申請については、ADORとHYBEが契約違反をしたために契約を解除するのであり、契約が解除されれば専属契約の効力はなくなるため、今後の私たちの活動に支障はありません。そのため、私たちが仮処分を申し立てる必要はないと考えています。
Q: ADORからのメールが7時頃だったとすれば、この記者会見は6時に招集したということで、メールを開く前に既にADORが対話に適切に応じないだろうと考えていたのでしょうか。
ヘイン:実際、私たちが約束した時間もほとんど残っていない状況です。もし今までメールで何度も送らせていただいた内容を是正する考えがあったのであれば、既に前もって十分に行動で示すことができたはずです。
是正がされないことを知っている以上、時間を引き延ばせば引き延ばすほど、私たちを応援し、大切に思い、好きでいてくださるファンの方々がより一層混乱する気持ちを抱くだけだろうという懸念があったため、記者会見を今開くことになりました。
また、それだけでなく、私たちはこれまで外部に見えるメディアプレーにより非常に多くの傷を受け、衝撃も非常に大きく受けました。本当に心に傷を受けました。事実ではない内容をまるで事実であるかのように大きく誇張して大衆の目を欺くような状況を既にあまりにも多く経験したため、これ以上記者会見を延期する必要はないと考えました。
Q:ミン・ヒジン代表(元ADOR代表取締役)が先に知って(契約解除を)決定されたのか、それともメンバーが決定してミン代表が知ることになったのか気になります。また、Min代表の反応はどうだったのか、そして保護者の方々も応援をたくさんされていましたが、メンバーの決定に関して保護者の反応はどうだったのか教えてください。
ハニ: これは私たちの職業であり、5人の人生がかかっている問題なので、メンバー間で多くの話し合いを重ねました。本当に多くの対話をしました。そしてこの方法が最善だということに全員が同意し、その後継続して進めてきました。
私たちの両親は皆、多くの応援をしてくれています。なぜなら、私たちはこのような扱いを受けること自体がおかしいと考えていますが、それでも私たちは後ろに隠れることはありません。その必要もないと考えており、今日この場に出てきた理由もそれです。私たちも今後自由に、幸せに、元々行っていた仕事を気楽にしたい気持ちで解除しようとしています。
Q:(ハンギョレ新聞)先ほど9月の放送(YouTube緊急配信)で、社内いじめの問題や差別待遇を受けた追加的な証拠があるとおっしゃいましたが、それについて公開する予定はありますか?
ハニ: そのことについては、先の国政監査で十分に私の立場を多くお話ししたと考えていますので、この場でもその状況についてこれ以上言及する必要はないと考えています。
Q: (YTN)先ほどNewJeansという名前を守るために頑張っていくとおっしゃいましたが、解除された場合、NewJeansという名前はもちろん、過去に発売した曲などの権利問題が発生すると思います。これについて今後どのように戦っていくのか、議論されている部分はありますか?
ヘイン: まだ進行していることはありません。私たちは今後そのような問題について相談していく必要があると思います。
[司会者が補足:質問の内容について、メンバーの方々がまだ正確に答えられる状況ではないため、追って立場が整理され次第共有させていただきます]
Q: 先ほどミン・ヒジン代表と活動を一緒に続けたいと言及されましたが、この点についてミン代表とどのような対話をされたのか、そしてパン・シヒョク会長に伝えたいことがあればお願いします。
ミンジ: 申し上げた通り、私たちはミン・ヒジン代表と今後も良い活動をしていきたいと思っています。会長に特にお伝えすることはありません。
ヘイン: そしてミン・ヒジン代表と別途お話をされたのかというご質問については、お話はしていませんが、おそらく代表も私たちと同じお考えだと思います。
Q: 音盤制作や公演をHYBE外部と行ってきましたが、専属契約解除後は予定されていた音盤作業やツアーにさらに弾みがつくのでしょうか?
ミンジ: 現時点では今後予定された音盤活動やツアーに関する計画はありません。今後私たちが望む良い音楽を作れるよう、継続して話し合っていく予定です。
Q: 専属契約効力停止仮処分を申請しないとおっしゃいましたが、ミン・ヒジン代表と一緒に活動すると言及されました。しかし現在代表は辞任状態で、もし新会社を設立したり他社に移籍された場合に一緒に活動するとなれば、新たな契約を結ぶ必要がありますが、現在契約が存在する状態でどのように進めていくのでしょうか?
司会者が回答: 申し訳ありませんが、現在計画を検討中の段階のため、具体的な回答は難しい状況です。先ほど申し上げた通り、ミン代表とまだ話し合いができていないため、詳細についてはすぐにお答えできません。ご理解いただければと思います。
ミンジ:そして、ADORとHYBEが契約違反を行ったため、私たちは本日深夜をもって契約解除となる予定です。
Q: 確認の意味でお聞きしたいと思います。100%、ADORとHYBEが加害者だという立場なのでしょうか? 完全にHYBEとADORの過ちによって、今回の契約解除という結果に至ったと主張されているのですか? また、訴訟を起こさないとおっしゃいましたが、契約というのは双方が合意して進める文書として残る事案です。内容証明を送って要求条件が受け入れられなかったからといって、訴訟を起こさずに解除すると言うのは、一方的に契約を破棄するように聞こえます。そのように受け止めてよろしいでしょうか?
ミンジ: 申し上げた通り、HYBEとADORが契約違反をしたため契約を解除するものです。
Q: 契約書上に「2週間前に通知して、応じなければ契約を解除できる」という条項が元々入っているのですか?
司会者が回答: 詳しい状況は私たちも確認する必要がありますが、法律的検討については詳細な状況を確認した上で、ご質問いただいた部分についてお答えさせていただきます。現時点では専属契約の効力停止訴訟についてはまだ、メンバーの立場を発表する場であるため、詳細な状況については早めにお知らせできるようにいたします。
Q:メンバーの方々が複雑で個人的に辛かった出来事について公に声を上げられましたが、海外のK-POPファンを代表してお聞きします。事件が複雑である分、この事件の本質は何だとお考えでしょうか?
ミンジ: この問題の最大の問題点は、一緒に仕事をする者同士の相互尊重が不足していることから生じた問題だと考えています。そのため、私たちは不合理な扱いについて声を上げ、それに対する回答がなかったためこのような事態になったと考えています。
Q: 自由な活動をしていくとおっしゃいましたが、現在ADORと契約されているスケジュール以外に、ご自身たちが計画している最初の自由な活動は何でしょうか?またマネジメントの設立や、活動を進めていく上で誰かのケアを受ける必要があると思うのですが、その点についての計画をお聞かせください。
ダニエル: 私が先ほど自由な活動について言及した際、今後私たちが本当に好きな音楽、そして好きな人々と一緒にやっていきたいという気持ちを話していました。(ミン・ヒジン)代表が望まれるのであれば、代表と一緒にその活動を進めていきたいということです。
司会者:最後の質問とさせてください。本日は法的な解釈に関する質問も多くいただいていますが、この場はメンバーたちの考えを表明する機会だとお考えいただけますと幸いです。法的な問題については後日、弁護士が対応させていただきたいと考えています。
Q: ADORは今日の記者会見後に法的対応を進めると思われますが、もし誠意を示したり対話を求めてきた場合、応じる余地はあるのでしょうか?それとも無条件で契約解除を進める立場なのでしょうか?また、昨日ADORがBelief Labに謝罪要求をしましたが、その声明文についてどう思われましたか?
ミンジ: 数回にわたり対話を試み、私たちの意見を伝えてきました。今になって対話をしたいという話は、単なる見せかけの行動だと考えています。
昨日の声明文について、私たちが感じたのは本当に渋々何かをしているような印象でした。内容証明の始まりも、是正要求に対する措置の履行だということから始まり、私たちに対して本当の誠意を見せたことは一度もないと感じました。
(指名されていない記者がマイクなしで質問)
ミンジ:法的な話は後ほど詳しく聞く必要があるかもしれません。私たちの契約解除のケースは今まで一度もなかったので、このように私たちの意見を伝えているのです。
司会者:本日はお忙しい中ありがとうございました。時間の都合上、質疑応答はここまでとさせていただきます。NewJeansの皆さんから最後に一言ございましたら、お願いいたします。
ヘイン: まず、このように忙しい中、天気も寒い中、時間を作っていただき、私たちの話を聞きに来てくださって本当にありがとうございます。
(了)