いよいよ、待ちに待った春が到来。ソメイヨシノの開花はもう少し先ですが、川越の桜の名所で『しだれ桜』が見頃を迎えています。
今回は、『しだれ桜』の名所である「中院」・「喜多院」・「明見院」の三ヵ所の『しだれ桜』と境内の草木をご紹介します。
※掲載写真は、すべて2022年3月20日現在の様子です。

中院

川越で『しだれ桜』といえば中院。
中院の『しだれ桜』の開花は、八分咲きで見頃を迎えています。『しだれ桜』の隣には、目の覚めるような黄色のミモザが咲いており、空の青と花々の色のコントラストがとても美しい。

境内にまばゆい日差しがさし込み、光り輝く草木の色が浮き上がって見えます。

たくさんの花をつけた枝が垂れ下がり、とても美しく優雅です。

中院では、『しだれ桜』の他に「エドヒガン桜」や「白木蓮」、そして濃いピンクの花で存在感を放つ「寒緋桜」が境内で咲き誇り、私たちの目を楽しませてくれます。

喜多院

喜多院の多宝塔の横、有料拝観の入口に『しだれ桜』があり、こちらも見頃を迎えています。

枝いっぱいに花をつけ見事に咲き誇る、壮観な『しだれ桜』。

本堂の脇にある桜も開花が始まりました。これは、ソメイヨシノの早咲きでしょうか。

境内の河津桜は、まだ花がたくさん付いていますが、そろそろ緑の葉も見え始めてきました。

ソメイヨシノのつぼみはピンク色に膨らみ、あともう少しで咲きそうです。

明見院

郊外の今福にある明見院は、樹齢200年の『しだれ桜』が有名です。
中院や喜多院のような観光地ではありませんが、川越の中でも知る人ぞ知る隠れた「しだれ桜」の名所。

明見院の『しだれ桜』は、川越の特色を表す景観スポット川越景観百選に選定されています。

明見院のしだれ桜は、本寺である中院の幼苗が植樹されたもの。
200年以上にも渡りこの土地でずっと咲き続ける老木からは、歴史と気品を感じます。

細長く垂れ下がる枝の様子は、花の滝のようでとても優雅です。

さて、『しだれ桜』の名所を三カ所ご紹介してきましたが、ほぼ満開で今が見頃となっております。　（掲載写真は、すべて2022年3月20日現在の様子）

『しだれ桜』はソメイヨシノが満開になる前に散ってしまうので、是非、お見逃しなく花見にお出かけください。
ソメイヨシノとは、違った花の美しさが堪能でき、皆さんの目を楽しませてくれます。