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中学の音楽講師がシンデレラに!!「国民的フィットネス大会」優勝者キム・クネとは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
キム・クネ(写真提供=SPORTS KOREA)

無名の女子大生が一夜にして “シンデレラ・ガール”になった。彼女の名はキム・クネ。現在、釜山にある東亜大学に籍を置きながら、ソウル市内にあるとある中学校で音楽を教える女子大生だが、週末には彼女の名が多く取り上げられたのだ。

そのキッカケとなったのは、週末にソウルで行われた『マッスルマニア・オリエンタルチャンピオンシップ』だ。

韓国のフィットネス&ボディビル大会の最高峰として絶大な知名度を誇り、「国民的フィットネス大会」(韓国スポーツ新聞『スポーツ京郷』)とされる『マッスルマニア』の今年最初のコンペディションで、キム・クネはミズ・ビキニ部門の1位に輝いたのだ。

(参考記事:【激撮24時!!】ミス・コリア出身キム・クネ、美しすぎるボディで2018年マッスル・クイーンの座へ!!)

ミズ・ビキニ部門の解説が必要だろう。そもそも『マッスルマニア』は単純に筋肉の大きさだけを競うものではない。ボディビル部門だけでもクラシック(バランスの取れた肉体を競う)、フィギュア(女性のボディビル)と細分化されており、男性限定のフィジークなどもある。

そんな中でも“大会の華にして最大の目玉”とされるのが、ミズ・ビキニ部門だ。その名の通り女性だけが出場可能となっており、引き締まった筋肉とボディラインなど外見の美しさが絶対的な評価基準となっている。

主催者によると、先日、インタビューを紹介した“現役女子大生のマッスル女神“イ・フィジンなど、今年は200人以上の女性たちがエントリーしたという。

しかも、そのプロフィールもさまざま。大学で心理学を教える講師もいれば、女優にチアリーダー、かつてガールズグループでの活動経験があるアイドルもいた。韓医学(韓国独自の漢方医学)の医者もいれば、各地域のミス・コリアの地区大会受賞者もいたというのだから、そのバラエティの豊かさには驚く。

(参考記事:女優、チアドル、元アイドルなど『2018マッスルマニア』参加の“女神”たちを一挙大公開!!)

キム・クネもミス慶南(キョンナム)入賞経験があり、彼女に次ぐ2位だったキム・テリンはミス蔚山(ウルサン)だったという。

それだけ“美ボディ作り”に取り組む女性たちが韓国で増えている証拠とも言えるが、驚きなのはキム・クネが本格的にボディメイクに取り組んで1年足らずだということだろう。

受賞時のコメントによると、肩、背中、腹筋など部位別にウェートトレーニングで鍛え、全体的なバランスを整えるために有酸素運動も並行。食事面ではタンパク質、炭水化物、脂肪分をバランスよく摂りながら日常を過ごし、数か月前からは鶏の胸肉とサツマイモを主食としながら大会に備えてきたという。そうした努力の末に、美しい“シックスパック”を作り上げたわけだ。

「トレーニングと食事の両方のバランスを図りながらボディメイクに取り組みました。重要なのは継続と誠実さ。新しい自分に出会うために努力した自分をほめてあげたい」という彼女の言葉は、夏に向けてダイエットやボディメイクへの関心が高まっている日本の“筋トレ女子”たちにとっても参考にしたい部分と言えるかもしれない。

いずれにしても、今回の受賞者で2018年注目の“マッスル・クイーン”となったキム・クネ。『マッスルマニア』のミズ・ビキニ部門の受賞者と言えば、今やバラエティ番組だけではなくドラマなどにも出演する“脱アジア級の美ボディ”のフィットネス・タレント、レイヤンが有名だが、キム・クネも今後は活動の幅を広げたいと考えているらしい。

「音楽をしてきたのでステージに立つことは苦ではありません。チャンスがあるなら芸能プロダクションと契約し、芸能活動もしてみたい。音楽とフィットネス、それぞれの長所を生かしながら、多くの方に“癒し”と“健康”を伝えるメッセンジャーの役割を担っていきたいです」

思い起こせば一昨年は、元バレリーナのチェ・ソルファが『マッスルマニア』受賞者として一躍有名になり、昨年はファッションデザイナーだったイ・ヨンファが『マッスルマニア』でブレイク。イ・ヨンファはその後、韓国でグラビアモデルとして人気を博し、2月には日本の週刊紙だけではなく、日本テレビで放映中のバラエティ番組でも取り上げられるほどの人気者になっている。

(参考記事:週刊誌グラビアに『深イイ話』にも出演予定。日本進出“マッスル美女”イ・ヨンファとは?)

こうした前例を考えるとキム・クネの今後にも注目したくなる。韓国に新たなに誕生した“マッスル・シンデレラ”。今から注目しておくのも一興かもしれない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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