【不適切保育の原因かも】古い保育観がいま問題になっている!古い保育観によって子どもに”厳しいしつけ”
こんばんは、子育てをする皆さんのために役立つ情報を簡単に、わかりやすく発信することをモットーにしている保育士のしん先生です。
今、社会問題にもなっている「不適切保育」。みなさんは何が原因だと思いますか?
確かに保育現場というものは毎日が大変であり、気が休まることがあまりありません。”もう一人ここに保育士がいたらいいのに” ”もう少し給料がよければ頑張れるのに”などいろいろ思うことはありますが、成長していく子どもに癒されながら仕事を継続している保育士も少なくありません。
保育園では実際に勤務している保育士の年代はさまざまです。さまざまな年代の保育士が在籍していることにより、メリットもたくさんありますが、やはり年配の保育士は古い保育観を持っている人が多いように思います。
もちろん全ての保育士がそうではありません。しかし、新人保育士が先輩の保育士のやり方をみて良いことの技を盗むのは好ましいですが、悪いことも合わせなくてはいけない雰囲気があります。
保育士の仕事は情報を常に共有し、みんなで力を合わせなければ成り立たない仕事です。
「古い保育観」とはいったいどんな考え方なのでしょう。一緒に考えていきたいと思います。
厳しいしつけは必要?
「給食を完食しなければおかわりがもらえない」
「おもらしをするとひどく怒られる」
「悪いことをしたら部屋から出される」
「嫌いな食べ物も無理矢理食べなければならない」
このようなニュースを時々見るようになりました、確かに昔の学校ではそのような光景があったなと思い出すことがありましたが社会の考え方は変わります。同じく保育の考え方も変わってきており、研修では”子どもの自主性を尊重する”という言葉をよく聞きます。
このような厳しいしつけはもちろん必要ではなく、子どもが楽しく、健康的に、意欲的に行動できることが大切です。
古い保育観とは
長年保育園に勤務していると、さまざまな考えの保育士と関わり、考えさせられる場面も多くあります。
「子どもはこうあるべき」このように考えている保育士もたくさんいます。
「なんでも好き嫌いなく食べること」
「オムツが汚れてもお願いするまで交換しない」
「態度の悪い子どもは狭いところに閉じ込めたり、部屋から出したりする」
「みんなと常に同じ行動をする」
「決まりごとはきちんと守らなければならない」
ほんの一例ですが、このようなことが日常で行われているとしたらもうそれは古い
と言えます。
勤続何十年という保育士は、経験豊富で自信もあり、自分の保育観に間違いはないと考えており、なかなか見直しが難しいと考えられます。
研修では、今の保育のありかた、変化しているところなどを学びますが、上書き出来ていない状況です。
夢を持った新人保育士がいざ現場で働きだして、学校で教わった保育と全く違うことに戸惑い、(こんなはずじゃなかった)と辞めていく姿を見ると本当に残念でしかたがありません。
不適切保育が問題になっていますが、保育士の多忙や待遇の悪さだけでなくこうした古い保育観が根付いていたとしたら、今すぐ園全体で解決したい問題ですね。