【南アルプス市】古代史も学ぶことができる古社〜曳舟神事は古代の舟運を伝えるもの?〜
ここ最近、ずーっと気になっていた神社を巡っていますが、今回ご紹介します南アルプス市下宮地の神部神社もそのうちの一社です。
県道42号の小笠原商店街を南に抜けて南アルプス郵便局の隣、下町交差点から200mほどの所に石鳥居がありますが、杜もあって表からはあまり境内が見えません。
郵便局か神社の脇を回ると神社の正面に出ます。赤い立派な鳥居がありました。県道を通り過ぎるばかりで、今回初めてのお参りです。
境内には公園があって遊具もあります。こちらも交通量の多い県道沿いとは思えないほど静寂で落ち着いた空間です。ただし、やはりヤブ蚊対策はしっかりとしてきましょう。
拝殿も立派です。
市指定文化財。第十一代垂仁天皇の御代に大和国大三輪神社より奉遷されたと伝わっています。毎年3月に行われる曳舟神事は、奉遷の古事にならって様子を再現され、当時の内陸への人・物・文化の運搬の手段を神事として伝えていると思われています。市内や周辺地域の歴史を学んでいくと、色々と繋がってきてとても面白いです。
本殿も立派です。ここも神聖な空気に満ちています。
境内には広場もありますが、こんなに広いとは思っていませんでした。結構立派なトイレもあります。よく整備もされていて、地域のとって大切な場所であることが伺えます。
何の気なしに通り過ぎていた神社も、ちょっと調べてみれば地域の歴史(しかも古代日本)を学ぶことができるとは、とても面白いことではないでしょうか。神社仏閣(神様仏様)に対して敬意は当然必要ですが、訪れるのに信心深さは関係ないと思います。歴史的な興味の対象としても神社仏閣はとても素晴らしい。自分の住む地域を深く知る重要なヒントが、そこいら辺の散らばっているって素敵過ぎます。
【神部神社(延喜式内社)】
鎮座地:山梨県南アルプス市下宮地563
問合せ:山梨県神社庁 TEL 055-288-0003 FAX 055-288-0005
mail : info@yamanashi-jinjacho.or.jp