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親子で図書館に行けば子どもは絶対に伸びる

親野智可等教育評論家
(写真:アフロ)

夏休みの真っ最中ですね。いつもは園や学校に行っている子どもが、ずっと家にいるという状況は親御さんとしてはけっこう大変なものです。

しかも、ダラダラしてやるべきことをやらない、集中するのはゲームのときだけ、などという状態が続くと親のストレスも最高潮に達してしまうことでしょう。

そんな中、ひとつの解決策として親子で図書館に行ってみることをお勧めしたいと思います。図書館は涼しくていいですよ。冷房費もかかりませんし。

それに、親子で一緒に図書館に行く機会が増えると、子どもはどんどん本が好きになります。一番いいのは、例えば「毎週何曜日に行く」と決めて定期的に行くことです。

図書館には多種多様な本があって、しかも、今の書店に比べて内容のいい本がたくさん揃っています。

大人の本もそうですが、今の書店は新しい本や売れる本ばかりおくようになっているので、いい本でもあっという間に売り場から外されてしまいます。

読書は子どもの感性と知性を磨く

その点、図書館には以前出版された本でも内容のいい本は残っています。絵本・図鑑・学習マンガ・児童文学なども非常に充実しています。

図書館で読んで気に入った本があったら、ぜひ買ってあげましょう。気に入った本を身近におけば繰り返し読むことができます。

そうすれば子どもは読書が好きになります。読書の効用はたくさんありますが、まず漢字も含めて文字がどんどん読めるようになるというのは子どもにとって大きなことです。

読書によって、多くの言葉を使いこなす語彙力、読んで理解する読解力、書く力・話す力を含めた表現力など、言語に関する能力が総合的に高まります。これが学力の向上にも繋がります。

多くの情報に触れることで知識が豊かになり、それについて考えることで知性も磨かれます。美しいものを美しいと感じたり、悲しいことを悲しいと感じたりする感性も豊かになります。

物語の登場人物の心情に触れることで、人の気持ちがわかるようになり思いやりの心が育ちます。同時に、自分の気持ちを客観的にとらえるメタ認知の力も育ちます。

このように読書の効用は非常に大きいです。ぜひ親子で図書館に行きましょう。親子で図書館に行けば子どもは絶対に伸びます。

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教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOk』などベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。Instagram、Threads、Twitter、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。オンライン講演も可。お問い合わせは親野智可等の公式サイトから

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