新年度が始まったばかりの5月ですが、巷（ちまた）ではラン活が最盛期。

ラン活とはランドセル活動の略語で、来年1年生になる子どもとその親御さんたちが、自分たちにぴったりのランドセルを見つけるための行動全般を指しています。人気のメーカーやブランドによっては夏ごろに売り切れてしまうこともあるので、早い時期からランドセルの準備をする人が増加しているんです。

そんなラン活の主戦場である大規模なランドセル展示会は、大手百貨店や都市部で期間限定で開催されることが一般的ですが、飯田市内の宮内産業なら、30種以上のランドセルをいつでも試すことができますよ！（※土・日に見学希望の場合は、事前に要問い合わせ。）

宮内産業ってどんな会社？

宮内産業は、小学校などの社会見学の訪問先になることもある天然皮革の製造、販売を行なう会社。宮内産業の皮革製品に冠せられた、アルプスカーフのロゴを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

創業は今年（2023年）で65年。主に、鞄や家具、自動車の内装用に皮革を生産しており、ランドセル用の皮革に至ってはなんと国内シェアが7割超。つまり、国内で製造されている天然皮革ランドセルの材料のほとんどは、ここ宮内産業で製造されているということです。

・宮内産業が取りあつかう“皮のダイヤモンドとも呼ばれる馬皮（コードバン）”

希少性、美しさを兼ね備えたコードバンは、革製品好きなら一度はゲットしたい憧れの品。宮内産業では、そんなコードバンの製造もしています。

もちろんコードバンでつくられたランドセルもあり、試着も可能。それではさっそく宮内産業で見ることのできるランドセルの一部を紹介します。

宮内産業で購入できるランドセルの価格帯は4万円～10万円

宮内産業で展示されているランドセルの価格帯は約4万円～10万円。牛革製・コードバン製のものを合わせて、だいたい30種以上が展示販売されています。なかには宮内産業でしか手に入らない仕様のランドセルも。それぞれ荷物をいれるスペースの仕切りや、肩ひも、細部の金具など、デザインや機能が細かく違っているので、中までよく確認しながら選びたいですね。

プラス税込2200円で抗菌加工を追加することもできます。

・コードバン製のランドセル（チェリー）を写真で紹介

女の子が喜びそうなハートが随所にあしらわれたキュートなコードバンのランドセル。主張しすぎない控えめなデザインは、子どもが成長してからも使いやすそう。コードバンランドセルの特徴は、なんといっても経年変化が楽しめること。使えば使うほど増していく、コードバン独特の風合いや重厚感が魅力です。

・牛革製のランドセル（黒）を写真で紹介

青い糸で縫製されていたり、ファスナーにかっこいい飾りがついていたり、全体的にクールな印象の黒いランドセル。こちらも装飾は少なめでシンプルです。宮内産業の牛革ランドセルは、コードバンに比べて色が豊富。鮮やかな色合いのランドセルもそろっています。

宮内産業でランドセルを購入するメリットは？

たくさんのランドセルを背負って試せるのが何より嬉しいポイント。子どもによって肩や背中の形状が違っているので、デザインだけでなく背負いやすさも試してから購入できるのは安心ですね。

また、ランドセル購入後の6年間は破損の修理をしてもらえる保障がついていることも見逃せません。（故意による破損や汚れは有償保障となります。）修理の際には、その期間中に使うためのランドセル貸し出しもあるそうですよ！

地元で購入したランドセルなら、修理をお願いしたいときも発送する必要がないなど、余計な手間を省くこともできそうですね。

モノづくりの現場で購入するランドセルは思い入れもひとしお

宮内産業のランドセル展示場は、工場の敷地の一角に設けられています。展示場内には社会見学に来た飯田市内の小学生さんからの手紙なども貼られており、とてもアットホームな雰囲気。

ランドセルの試着の際には、従業員の方々が鏡を向けてくれたり、商品の違いを説明してくれるので、納得のランドセル選びができそうです。

・宮内産業はこんなシーンにもぴったり

メンズ向きの天然皮革製財布や鞄などの展示販売もあるので、父の日のプレゼントに迷ったときに訪れてみるのもおすすめ。地元産の上質な革製品をギフトにしてみませんか？