ただ使うだけではダメ!カビ取り剤を上手に使うための3つのコツ
今の季節掃除の悩みといえば水回りのカビです。カビ取り剤に活躍してもらいたいところですが、実はただスプレーしてこするだけではしつこいカビはなかなか除去できないことがあります。
そこで今回は、カビ取り剤の効果を最大限に引き出すための3つのコツをご紹介します。
カビ取り剤の効果をあげる3つのコツ
今回は次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤のカビ取り剤使用のコツです。
その1:汚れはあらかじめ落としておく
まず、カビを見つけたら一般的な掃除用中性洗剤を使ってブラシやスポンジでしっかり周囲の汚れを落とします。
余分な汚れが混在していると、カビ取り剤がカビに集中できずに気が散ってしまうからです。
癒着したカビでなければこの予洗いで落ちることもあるので、まずは一般的な掃除をしっかりします。
こすり洗いすることでカビ汚れにすき間ができて、カビ取り剤が奥まで入りやすくなるというメリットもあります。
その2:水分はしっかり拭き取る
水やお湯で汚れをふやかした方が効果的な気がしますが、水気があるとカビ取り剤の濃度が下がってしまいます。
洗剤で汚れを落とし水で洗剤成分を洗い流したら、乾いたぞうきんでしっかり水気を拭き取り乾燥した状態にします。
その3:密封して浸透させる
カビ取り剤(=塩素系漂白剤)の主成分は乾燥しやすい性質があります。スプレー後に乾燥して蒸発してしまわないようにラップパックをして密封状態にします。
ラップパックは乾燥を防ぎ、有効成分をしっかりカビに浸透させます。
化粧水をつけるだけでなく、マスクシートをすると美容成分が顔の肌の奥まで行き渡るのと同じ感覚です!
湿布の指定時間を過ぎたら、ラップを剥がして丸めたラップでこするとラップたわしの効果で分解されたカビも擦り落としやすくなります。
仕上げはカビ取り剤成分をよく落として、水気を拭き取り終了です。
※換気をし、家事用手袋をするなど養生をして使用するようにしてください。
意外としらないカビ取り剤の有効期限
ところで、開封後のカビ取り剤を何年も使っていませんか?
カビ取り剤の使用期限は明記されていないことがほとんどです。でも実はカビ取り剤として使われる塩素系漂白剤の主な主成分「次亜塩素酸ナトリウム」は、保管している間にゆっくりと成分が分解して濃度が下がってしまうのです。
保管場所の温度や光の影響、製品によってさまざまですが、一般的に半年から1年のうちに使い切ることが推奨されています。
つまり、効果が感じられないのはカビ取り剤が古くなっていることも考えられます。
大容量サイズやセールでついまとめて購入したくなりますが、使い切る分量を見極めて用意するのもコツのひとつです。
カビを生やさない工夫も!
塩素の臭いがきつく、酸性のものとまぜると危険など一般的な洗剤よりややハードルが高めのカビ取り剤です。せっかく使うのですから、最大限に効果的を引き出した状態で挑みたいですね。
そしてしっかりカビを除去したら、水気を拭き取る、換気する、カビのエサになる汚れを残さないなどカビを生やさない工夫も忘れないようにしたいですね。