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【富田林市】えっ、こんなところに!高辺台の美登里屋米酒販は、話題の国産ワインがマニアも驚く品揃え

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

本日12月24日のクリスマスイブは、かってカップルが高級レストランに行ってお泊りコースという時代もありましたが、最近は自宅で家族でワイワイとクリスマスを楽しむという方向になってきましたね。

美味しいクリスマスケーキは事前予約しないとなかなか厳しいものがありますが、クリスマスディナーに合わせるお酒であれば、当日である今日でも手に入ります。いつもより少し贅沢なお酒を楽しめるのも、クリスマスならでは。

金剛の高辺台に知る人ぞ知る、こだわりのワインを置いてあるお店があることを知りましたので、私もクリスマスのために買いに行ってきました。

場所は高辺台小学校交差点の前にあります。

バスを利用する場合は高辺台小学校前のバス停で、PL病院前行き、津々山・小金台回りのバスが止まります。

高辺台ではありますが、南海金剛駅から出ている寺池・高辺台回りのバスはこのバス停方向には行きませんので、注意しましょう。

交差点の目の前にあるこちらのお店が美登里屋米酒販さんです。

一見普通のお店のように見えますが、ガラスにマニア垂涎(すいえん:よだれをたらすほど、そのものが強くほしがること)のこだわりの焼酎銘柄が書かれているのがわかります。

季節柄、甘酒なども販売しているようです。さっそく中に入ってみましょう。

店内の様子です。入り口入ってすぐの棚は、ぱっと見た目ではコンビニのよう。お菓子とか日用品も置いています。

しかし、見て驚いたのはさらに奥。ワインがぎっしりと並んでいます。それも普通のワインとは違います!!いったいどういうことでしょうか?

この棚には国産ワインばかりが並んでいます。国産ワインと言えば甲州とか勝沼、あと近場では河内ワインとかそのくらいしか思いつきません。でもこうやってよくよく見てみると、国産ワインは実は本当に多くの種類があるようです。

さらに凄いのはそれぞれのワインの銘柄だけでなく、ワインの特徴やこだわり、受賞歴など見た目でわかるように表示されている点。これはわかりやすいですね。

たとえばこちらの山形・酒井ワインは醸造工程で一切過熱をしていない生ワインで、2018年から20年まで3年連続で日本ワイナリーアワードで五つ星を獲得したそうです。

こちらの信州ヴィラデストワインは、日本で開催されたG7の会議で採用されたものです。

その隣には日本で初めてオーガニックワインの認定を取得した北海道ベリーベリーファーム&ワイナリーのオーガニックワイン。これらがすべて国産ワインというのですから本当に驚きです。

大分県竹田市にある久住ワインに至っては取り扱いができるまで3年かかり、県外では2軒目だそうです。これは非常にレアなワインですね。

3年かかって無事に扱えるようになったということは、店主さんが何度も交渉した結果に違いありません。本来なら大分でないと手に入らないワインが高辺台で手に入るのですから本当に頭が下がる思いです。

こちらは福井県の白山やまぶどうワインです。日本古来から山々に自生している山ぶどうを自家農園で栽培してワインにしているそうです。

本当に種類が多いです。ひとつひとつはとても紹介しきれないので、あとは実際にお店に行って確かめてみてください。

ちなみに日本の国産ワインの歴史は明治時代で、1874(明治7)年に、甲府の山田宥教(ひろのり)、詫間憲久(のりひさ)が、書物と外国人に教えてもらった知識で醸造を試みたところから始まります。

さらに3年後には日本人として初めてフランスに留学した青年がいます。土屋龍憲(りゅうけん)、高野正誠(まさなり)はフランスでワイン醸造を学んだ後、国産最初のワイン会社である「大日本山梨葡萄酒会社」を設立しワインづくりを始めたそうです。

2003(平成15)年に国産ワインコンクール(現:日本ワインコンクール)が開催されるようになると、醸造者への刺激になります。その結果品質の向上につながり、海外でも受賞するワイナリーが登場するようになりました。

ここ数年で新規ワイナリーがたくさん設立され、2018(平成30)年の調査では331もの国産ワイナリーがあるそうです。こんなに多くの国産ワイン醸造所があることを、この日初めて知った気がします。

どれにしようか本当に迷いました。10分から15分くらい迷ってようやく1本決まりました。

ワインだけでなく、日本酒の種類もいろいろあるようですね。

こちらには焼酎が置いているようです。いろいろ珍しいものがあるのですが、驚きの泡盛を発見!

この大きな瓶の泡盛は、日本最南端の島・波照間島(はてるまじま)の泡波(あわなみ)。幻の泡盛と言われ、波照間島でも入手に制限があるほどの逸品です。

参考画像:波照間島の泡波商店
参考画像:波照間島の泡波商店

価格も書いておらずもう非売品のようですが、貴重なものをまさかの高辺台で見るとは本当に驚きました。

さらに冷蔵庫を見るとクラフトビールもいくつかありました。箕面とよなよなエールと金しゃちビールの在庫がありました。

お酒だけではありません、醤油やみりん、ソースなどの調味料も、きちんと醸造された本物だけを扱うというこだわりがあります。

こちらは甘酒です。クリスマスの後に控えるお正月に最適ですね。

トマトケチャップやマヨネーズにもこだわりがあります。

子ども用のノンアルコールのドリンクもこちらの棚にありました。

会計時にお店の人にお伺いすると、40年もの間、高辺台でお店を続けているそうです。

「主人の趣味でいろんなワインを集めました」と店主夫人が言われていましたが、趣味というか相当なこだわりがないと、これだけの種類の国産ワインを集めることはできないでしょうね。

定休日は日曜日です。年末は31日まで営業する予定ですが、直前に変更になる可能性もあるそうなので、年末に行かれる場合はあらかじめ確認を入れる方が無難です。

余談ですが、私が美登里屋米酒販さんで迷いに迷って買ってきたものは、中でもお手頃価格だった滋賀県産の浅楠野白ワインと愛知県産の本みりんです。今夜のクリスマスディナーで飲むのが、とても楽しみです♪

美登里屋米酒販(外部リンク)
住所:大阪府富田林市高辺台1丁目11-15
電話番号:0721-28-3989
営業時間:9:00~21:30
定休日:日曜日
アクセス:南海金剛駅からバス 高辺台小学校前バス停から徒歩すぐ

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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